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ドル円は156円前半に下落、日米両サイドから材料

2024年07月17日(水)19時02分

 17日、欧州時間に入ってドル/円は下げ足を速め、一時156.10円に下落した。足元ではやや下げ渋り、156円台半ばを推移している。2022年撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 17日 ロイター] - 欧州時間に入ってドル/円は下げ足を速め、一時156.10円に下落した。足元ではやや下げ渋り、156円台半ばを推移している。

市場では「為替介入とはみていない。トランプ前米大統領の発言と河野太郎デジタル相の発言を受けて、ドル売りと円買いが両側面で強まった」と、外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長はみている。

東京時間には、ブルームバーグが伝えたトランプ氏の円安を懸念する発言や河野担当相が円安是正のため日銀に利上げを求めた発言が材料視されて、弱含んでいた。

あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは「157円のサポートを下抜けてストップロスが加速したようだ」と指摘する。米ナスダック総合の先物が下げており「リスクオフ的な円買いもありそうだ」という。

このところのドル/円は円キャリー・トレードが活発化する中で、米金利が低下しても下落しにくく、ドル/円のロングポジションが積み上がっていた。サポートを下抜けたことで、これらの巻き戻しが強まったとみられる。

市場では、米早期利下げの織り込みが進んでいる上、米経済指標も弱い数字がみられるとして「上を試すファンダメンタルではなく、(ドル/円は)ポジション調整で緩やかな下落基調に入っていくとみている」(あおぞら銀の諸我氏)との見方が聞かれる。

ロイター
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