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G7、不公正貿易への取り組み強化 貿易相会合

2024年07月18日(木)01時49分

主要7カ国(G7)貿易相会合が17日、イタリア南部で開かれ、市場をゆがめる動きに対抗するため、必要に応じ「貿易の手法」を用いるとの声明を発表した。2016年7月撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)

[ローマ 17日 ロイター] - 主要7カ国(G7)貿易相会合が17日、イタリア南部で開かれ、市場をゆがめる動きに対抗するため、必要に応じ「貿易の手法」を用いるとの声明を発表した。

G7の貿易相は声明で、中国の名指しは避けながらも「われわれは市場主義的ではない政策や慣行、有害な過剰生産、そうしたことに起因する市場をゆがめる動きに引き続き対処する」と述べた。

「貿易の手法を有効に活用し、必要に応じて新たな手法をつくり、市場主義的でない慣行を特定し、異議を唱えつつ対処する。より強固な国際ルールと規範を連携しながらつくり上げることを約束する」と言及した。

今回の声明は、昨年日本で開かれたG7閣僚会合後に発表された声明より厳しい内容。前回は貿易手法の活用よりも保護主義や市場のゆがみを阻止することに重点が置かれていた。

不公正な慣行を抑制する手法として、欧州連合(EU)が今年初めに提案したような域外からの投資を審査するための厳格な規制が含まれる可能性がある。

重要物資などのサプライチェーン(供給網)で中国に依存していることを念頭に「経済の強靭性を高めるために、多様化を図り、依存度を軽減することに伴うリスク回避が必要だ」と指摘した。

ロイター
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