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[[オープンソースソフトウェア]]として公開されており、高機能・高精度であることから、特に学術研究に広く利用されている。また、使い方を解説したWebサイトも数多く存在する。過去には[[GNU Octave]]のプロットエンジンとしても利用されていた
[[オープンソースソフトウェア]]として公開されており、高機能・高精度であることから、特に学術研究に広く利用されている。また、使い方を解説したWebサイトも数多く存在する。


== 機能 ==
== 機能 ==
入力したデータや[[数式]]等を元に、[[画面]]もしくは[[画像]][[ファイル (コンピュータ)|ファイル]]へグラフを生成する。画像ファイルの[[ファイルフォーマット|フォーマット]]は、[[Portable Network Graphics|PNG]], [[Encapsulated PostScript|EPS]], [[SVG]], [[JPEG]]などの多くの形式に対応している。
入力したデータや[[数式]]等を元に、[[ディスプレイ (コンピュータ)|画面]]もしくは[[画像]][[ファイル (コンピュータ)|ファイル]]へグラフを生成する。画像ファイルの[[ファイルフォーマット|フォーマット]]は、[[Portable Network Graphics|PNG]], [[Encapsulated PostScript|EPS]], [[Scalable Vector Graphics|SVG]], [[JPEG]]などの多くの形式に対応している。


用途によって[[バッチファイル]]としてまとめて処理を行わせる方式と、逐次[[命令文]]を入力してグラフを描画させる方式とを使い分けることが出来る。
用途によって[[バッチファイル]]としてまとめて処理を行わせる方式と、逐次命令文を入力してグラフを描画させる方式とを使い分けることが出来る。


== 名称とライセンス ==
== 名称とライセンス ==
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使用したコマンドと結果として出力された画像を示す。
使用したコマンドと結果として出力された画像を示す。
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# Output to png file:
# Output to png file:
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set terminal png small color
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== 関連ソフトウエア ==
== 関連ソフトウエア ==
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gnuplotを対話的に使いやすくするためのGUIフロントエンドアプリケーションも以下のように多数存在する。
現在では、標準でGUIフロントエンドが付属しているが、gnuplotを対話的に使いやすくするためのGUIフロントエンドアプリケーションも以下のように多数存在する。
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*Cueplot (開発終了)<ref>[https://osdn.net/projects/cueplot/ Cueplot Project Top Page - OSDN]</ref>
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*Xgfe (開発終了)<ref>[http://gnuplot.sourceforge.net/docs_4.2/node452.html Graphical User Interfaces - Gnuplot]</ref>
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*Qgfe (開発終了)<ref>[http://freshmeat.sourceforge.net/projects/qgfe Qgfe – Freecode]</ref>
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*RubyPlot
*RubyPlot (開発終了)<ref>[http://takeno.iee.niit.ac.jp/~shige/unix/gnuplot/gpinfo-2004.html gnuplot に関する情報やメモ (2004) info and memo for gnuplot (2004)]</ref>
*QPlot
*QPlot (開発終了) <ref>[http://ricardo.ecn.wfu.edu/~cottrell/qplot/ qplot for gnuplot]</ref>

過去には[[GNU Octave]]のプロットエンジンとしても利用されていた。

== 参照 ==
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* {{Official|http://www.gnuplot.info/}} {{en icon}}
* {{official website}} {{en icon}}
* [http://takeno.iee.niit.ac.jp/~foo/gp-jman/ gnuplot マニュアルの日本語訳]
* [http://takeno.iee.niit.ac.jp/~foo/gp-jman/ gnuplot マニュアルの日本語訳]
* [[mw:Extension:Gnuplot]] - gnuplotを[[MediaWiki]]で使用するための[[meta:MediaWiki extensions|extension]]
* [[mw:Extension:Gnuplot]] - gnuplotを[[MediaWiki]]で使用するための[[meta:MediaWiki extensions|extension]]


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[[Category:オープンソース]]
[[Category:オープンソースソフトウェア]]
[[Category:グラフ作成ソフト]]
[[Category:グラフ作成ソフト]]

2023年6月9日 (金) 18:29時点における最新版

gnuplot
gnuplotによって3Dレンダリングされた楕円体
初版 1986年 (38年前) (1986)
最新版
5.4.6 / 2023年2月1日 (19か月前) (2023-02-01)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C
対応OS LinuxUNIXWindowsmacOSほか
対応言語 英語、日本語など
種別 グラフ作成
ライセンス オープンソース (独自)
公式サイト www.gnuplot.info ウィキデータを編集
テンプレートを表示
gnuplot

gnuplot(ニュープロット しばしばグニュープロットとも)は、2次元もしくは3次元のグラフを作成するためのアプリケーションソフトウェアである。インターネットにおいて無料で配布されているフリーウェアである。1986年に最初のバージョンが開発された。現在では、LinuxUNIXWindowsmacOSなどの多くのオペレーティングシステム (OS) に対応したバージョンが開発されている。

オープンソースソフトウェアとして公開されており、高機能・高精度であることから、特に学術研究に広く利用されている。また、使い方を解説したWebサイトも数多く存在する。

機能

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入力したデータや数式等を元に、画面もしくは画像ファイルへグラフを生成する。画像ファイルのフォーマットは、PNG, EPS, SVG, JPEGなどの多くの形式に対応している。

用途によってバッチファイルとしてまとめて処理を行わせる方式と、逐次命令文を入力してグラフを描画させる方式とを使い分けることが出来る。

名称とライセンス

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名前に「gnu」と冠されてこそいるが、GNUプロジェクトとは関係がなく、独自のライセンス形態をとっている。

ソースコードコピーないし改変することは許されているが、改変を加えたバージョンの配布はパッチ形式でのみ可能である。したがってGPLと互換性がない。

使用例

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出力結果

使用したコマンドと結果として出力された画像を示す。

# Output to png file:
set terminal png small color
set output "logarithmic_spiral.png"

# Same scale for both axes, half-size output:
set size ratio -1 0.5, 0.5

# More sample points to produce smoother picture:
set samples 170

# Axes in the center, no tick marks:
set zeroaxis
set noxtics
set noytics
set noborder
set polar

# set title "Logarithmic spiral (pitch 10 degrees)"

plot [-4*pi:4*pi] [-8:10] [-8:6] 1.19**t notitle

関連ソフトウエア

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現在では、標準でGUIフロントエンドが付属しているが、gnuplotを対話的に使いやすくするためのGUIフロントエンドアプリケーションも以下のように多数存在する。

  • Cueplot (開発終了)[1]
  • Xgfe (開発終了)[2]
  • Qgfe (開発終了)[3]
  • UniGNUPlot (開発終了)[4]
  • RubyPlot (開発終了)[5]
  • QPlot (開発終了) [6]

過去にはGNU Octaveのプロットエンジンとしても利用されていた。

参照

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外部リンク

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