コンテンツにスキップ

「スクリーンリーダー」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
赤リンク3個ほど解決、出典の追加、ウェブ生リンクにテンプレート。
タグ: ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集 改良版モバイル編集
16行目: 16行目:
[[Microsoft Windows 8|Windows 8]]や[[Microsoft Windows 10|Windows 10]]には、ナレーターと呼ばれるスクリーンリーダーが標準で搭載されており、日本語の音声であるMicrosoft Haruka Desktopが読み上げを行う<ref name="win8ナレーター">{{cite web |title= Windows 8 のアクセシビリティ機能 ナレーター |url=http://www.microsoft.com/ja-jp/enable/products/windows8/narrator.aspx |publisher=[[マイクロソフト]] |accessdate=2014-09-04}}</ref><ref>{{cite web |title= Windows 10 のナレーターの概要|url=https://support.microsoft.com/ja-jp/help/22798/windows-10-narrator-get-started |publisher=[[マイクロソフト]] |accessdate=2018-02-22}}</ref>。Windows 7やVistaでも日本語音声合成エンジンの提供を行っている<ref>{{cite web |title=日本語音声合成エンジンのご提供について |url=http://www.microsoft.com/ja-jp/enable/products/7narrator/default.aspx |publisher= |accessdate=2014-09-04}}</ref><ref>{{cite web |title=日本語音声合成エンジンの設定について |url=http://www.microsoft.com/ja-jp/enable/products/7narrator/set.aspx |publisher=[[マイクロソフト]] |accessdate=2014-09-04}}</ref>。
[[Microsoft Windows 8|Windows 8]]や[[Microsoft Windows 10|Windows 10]]には、ナレーターと呼ばれるスクリーンリーダーが標準で搭載されており、日本語の音声であるMicrosoft Haruka Desktopが読み上げを行う<ref name="win8ナレーター">{{cite web |title= Windows 8 のアクセシビリティ機能 ナレーター |url=http://www.microsoft.com/ja-jp/enable/products/windows8/narrator.aspx |publisher=[[マイクロソフト]] |accessdate=2014-09-04}}</ref><ref>{{cite web |title= Windows 10 のナレーターの概要|url=https://support.microsoft.com/ja-jp/help/22798/windows-10-narrator-get-started |publisher=[[マイクロソフト]] |accessdate=2018-02-22}}</ref>。Windows 7やVistaでも日本語音声合成エンジンの提供を行っている<ref>{{cite web |title=日本語音声合成エンジンのご提供について |url=http://www.microsoft.com/ja-jp/enable/products/7narrator/default.aspx |publisher= |accessdate=2014-09-04}}</ref><ref>{{cite web |title=日本語音声合成エンジンの設定について |url=http://www.microsoft.com/ja-jp/enable/products/7narrator/set.aspx |publisher=[[マイクロソフト]] |accessdate=2014-09-04}}</ref>。


実用化されているスクリーンリーダーのほとんどは、[[Microsoft Windows]]対応のものである。例えば、[[JAWS|JAWS for Windows]]や[[NonVisual Desktop Access|NVDA]]がある。日本語環境では、高知システム開発の提供している[[PC-Talker]]<ref>[https://www.aok-net.com/screenreader/]</ref>がある。
実用化されているスクリーンリーダーのほとんどは、[[Microsoft Windows]]対応のものである。例えば、[[JAWS|JAWS for Windows]]<ref>{{Cite web |title=自動点訳ソフトEXTRAの開発会社(有)エクストラのホームページです |url=http://www.extra.co.jp/ |website=web.archive.org |date=2015-04-19 |accessdate=2022-02-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150419071739/http://www.extra.co.jp/ |archivedate=2015-04-19 |publisher=EXTRA}}</ref>や[[NonVisual Desktop Access|NVDA]]がある。日本語環境では、高知システム開発の提供している[[PC-Talker]]<ref>{{Cite web |title=スクリーンリーダー PC-Talker |url=https://www.aok-net.com/screenreader/ |website=www.aok-net.com |accessdate=2022-02-25}}</ref>がある。


=== macOS===
=== macOS===
22行目: 22行目:


=== Linux ===
=== Linux ===
[[Linux]]に関してはBRLTTYがあり、日本語に対応するBRLTTY Plusの開発が展開され<ref>[http://lc.linux.or.jp/paper/lc2005/CP-01.pdf "視覚障害者、盲ろう者向け音声・点字コンピュータオペレーティングシステム GR for UNIX の開発"Linux Conference抄録集:第3巻(2005年)]</ref>、更にGR for UNIXへと展開されている<ref>[http://grunix.sourceforge.jp/ 視覚障害者・盲ろう者のための非視覚的コンピュータ・オペレーティングシステムの開発]</ref>
[[Linux]]に関してはBRLTTYがあり、日本語に対応するBRLTTY Plusの開発が展開され<ref>[http://lc.linux.or.jp/paper/lc2005/CP-01.pdf "視覚障害者、盲ろう者向け音声・点字コンピュータオペレーティングシステム GR for UNIX の開発"Linux Conference抄録集:第3巻(2005年)]</ref>、更にGR for UNIXへと展開されている<ref>{{Cite web |title=GR for UNIX project top page |url=http://grunix.osdn.jp/ |website=grunix.osdn.jp |accessdate=2022-02-25 |date=2004-07-11 |quote=(前略)このプロジェクトは平成15年度(注:2003年)厚生労働科学研究費補助金(感覚器障害研究事業)による「視覚障害者・盲ろう者のための非視覚的コンピュータ・オペレーティングシステムの開発」の研究課題による成果を含んでいます

本プロジェクトは、静岡県立大学国際関係学部教授 [[石川 准]]を中心に開発を行っています。以下プロジェクトのメンバの一覧です。

所属 / 氏名 / 役割
* [[静岡県立大学]]国際関係学部教授 石川 准 プロジェクトリーダ
* 有限会社サイパック 取締役社長 [[工藤 智行]] プログラマ
* 有限会社サイパック [[森 秀樹]] プログラマ
* 有限会社サイパック [[遠藤 勝広]] プログラマ
* [[学習院大学]] [[南谷 和載]] ドキュメント、広報}}</ref>。[[:en:Emacspeak|Emacspeak]] には日英2ヵ国語プロジェクトが置かれ(ARGV<ref>{{Cite web |title=BEPダウンロードファイル一覧 |url=http://www.argv.org/bep/files/ |website=www.argv.org |accessdate=2022-02-25}}</ref>)、[[Emacs]] と組み合わせる読み上げソフト(日本語対応版)がある<ref>{{Cite web |title=Emacspeak --The Complete Audio Desktop |url=http://emacspeak.sourceforge.net/ |website=emacspeak.sourceforge.net |accessdate=2022-02-25}}</ref>。


===スマートフォン===
===スマートフォン===
[[Apple]]の[[iPhone]]・[[iPad]]では、[[タッチパネル]]に対応したスクリーンリーダーであるVoiceOverを[[iOS]]で搭載している<ref name="iOSVO">{{cite web |title=アクセシビリティ iOS |url=https://www.apple.com/jp/accessibility/ios/voiceover/ |publisher=[[Apple]] |accessdate=2014-09-04}}</ref>。日本語の[[フリック入力]]も可能である<ref>[http://www.apple.com/jp/iphone/features/accessibility.html]</ref>。また[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]でも、[[Talkback]]や[[Shine Plus]]、その他の画面読み上げソフトがある。
[[Apple]]の[[iPhone]]・[[iPad]]では、[[タッチパネル]]に対応したスクリーンリーダーであるVoiceOverを[[iOS|iOS 4]]で搭載している<ref name="iOSVO">{{cite web |title=アクセシビリティ iOS |url=https://www.apple.com/jp/accessibility/ios/voiceover/ |publisher=[[Apple]] |accessdate=2014-09-04}}</ref>。日本語の[[フリック入力]]も可能である<ref>{{Cite web |title=アップル - iPhone 4 - アクセシビリティ機能を標準装備。 |url=http://www.apple.com/jp/iphone/features/accessibility.html |website=web.archive.org |date=2011-03-29 |accessdate=2022-02-25 |publisher=Apple |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110329203859/http://www.apple.com/jp/iphone/features/accessibility.html |archivedate=2011-03-29}}</ref>。また[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]でも、[[Google TalkBack|Talkback]]やShine Plus<ref>{{Cite web |url=http://www.atlab.biz/shine/manual/JP/manual.txt |title=Shine PLUS 操作マニュアル|accessdate=2022-02-25|publisher=APPLION}}</ref><ref>{{Cite web |title=「視覚障害者のスクリーンリーダー」 - Androidアプリ |url=https://applion.jp/android/app/atlab.shineplus/ |website=applion.jp |accessdate=2022-02-25 |publisher=APPLION[アプリオン]}}</ref>その他の画面読み上げソフトがある。


=== 日本の携帯電話 ===
=== 日本の携帯電話 ===
[[NTTドコモ]]の「[[らくらくホン]]」は、現行の機種は全てスクリーンリーダーが組み込まれており、その利便性があってか[[視覚障害者]]への普及率は極めて高く、7割以上である。
[[NTTドコモ]]の「[[らくらくホン]]」は、現行の機種は全てスクリーンリーダーが組み込まれており、その利便性があってか[[視覚障害者]]への普及率は極めて高く、7割以上である{{要出典|date=2022年2月}}


同業他社の[[au (携帯電話)|au]]も「簡単ケータイ」がスクリーンリーダー組み込み機種である。
同業他社の[[au (携帯電話)|au]]も「簡単ケータイ」がスクリーンリーダー組み込み機種である<ref>{{Cite book|和書|title=かんたんケイタイかんたんマニュアル(kyf38)|date=2017-07|publisher=KDDI、沖縄セルラー|pages=84-85|url=https://www.au.com/content/dam/au-com/guide/document/kyf36_kantan.pdf|chapter=音声読み上げ}}</ref>


その他、ChromeOSもスクリーンリーダーが対応している。
その他、ChromeOSもスクリーンリーダー「ChromeVox」が対応している<ref>{{Cite web |title=組み込みのスクリーン リーダーを使用する(ChromeVox) - Chromebook ヘルプ |url=https://support.google.com/chromebook/answer/7031755?hl=ja |website=support.google.com |accessdate=2022-02-25 |publisher=Google}}</ref>


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2022年2月25日 (金) 05:09時点における版

スクリーンリーダー英語: screen reader)とは、コンピュータの画面読み上げソフトウェアである。視覚障害者パーソナルコンピュータを操作するために、視覚的に使うことが必要であるマウスに変わり、情報を音声で読み上げることによって、操作を補助するアクセシビリティである。

概説

Windows 8[1]macOS[2]iOS[3]、日本の携帯電話のらくらくホンなど、パソコンや携帯機器にも標準的に搭載されている。

視覚障害者がパソコンを操作する際、健常者が行うように画面を見ながらマウス操作をすることは困難である。ウィンドウ画面を操作する場合に特に困難が伴う。特に全盲のユーザが支援技術無しにマウス操作することは不可能に近い。音声合成によってコンピュータの画面を読み上げるスクリーンリーダーはGUIオペレーティングシステム (OS) を使用する視覚障害者に不可欠なアクセシビリティになっている。

厳密に言えば、スクリーンリーダーは、その名の通り、画面に表示された情報を音声で読み上げるソフトウェアである。近年では、画面を読み上げるというよりも、操作を読み上げる性能が高いものを合わせて「スクリーンリーダー」と総称することが多い。

スクリーンリーダーを使用することで、視覚障害を持っていてもMicrosoft WordMicrosoft ExcelInternet Explorerといったアプリケーションを使用することができる。そのことが視覚障害者の就労支援に活かすことができるものと期待されている。

行政機関の公立図書館やインターネット上のポータルサイトでは、テキストベースの情報に音声合成処理を施し、インターネットの通信回線を介して、電子端末等で再生することができるまでになっている。

OSごとの状況

Windows

Windows 8Windows 10には、ナレーターと呼ばれるスクリーンリーダーが標準で搭載されており、日本語の音声であるMicrosoft Haruka Desktopが読み上げを行う[1][4]。Windows 7やVistaでも日本語音声合成エンジンの提供を行っている[5][6]

実用化されているスクリーンリーダーのほとんどは、Microsoft Windows対応のものである。例えば、JAWS for Windows[7]NVDAがある。日本語環境では、高知システム開発の提供しているPC-Talker[8]がある。

macOS

macOSではVoiceOverというスクリーンリーダーが標準搭載されている[2]Mac OS X v10.4以降が対応している。

Linux

Linuxに関してはBRLTTYがあり、日本語に対応するBRLTTY Plusの開発が展開され[9]、更にGR for UNIXへと展開されている[10]Emacspeak には日英2ヵ国語プロジェクトが置かれ(ARGV[11])、Emacs と組み合わせる読み上げソフト(日本語対応版)がある[12]

スマートフォン

AppleiPhoneiPadでは、タッチパネルに対応したスクリーンリーダーであるVoiceOverをiOS 4で搭載している[3]。日本語のフリック入力も可能である[13]。またAndroidでも、TalkbackやShine Plus[14][15]その他の画面読み上げソフトがある。

日本の携帯電話

NTTドコモの「らくらくホン」は、現行の機種は全てスクリーンリーダーが組み込まれており、その利便性があってか視覚障害者への普及率は極めて高く、7割以上である[要出典]

同業他社のauも「簡単ケータイ」がスクリーンリーダー組み込み機種である[16]

その他、ChromeOSもスクリーンリーダー「ChromeVox」が対応している[17]

関連項目

脚注

  1. ^ a b Windows 8 のアクセシビリティ機能 ナレーター”. マイクロソフト. 2014年9月4日閲覧。
  2. ^ a b アクセシビリティ OS X”. Apple. 2014年9月4日閲覧。
  3. ^ a b アクセシビリティ iOS”. Apple. 2014年9月4日閲覧。
  4. ^ Windows 10 のナレーターの概要”. マイクロソフト. 2018年2月22日閲覧。
  5. ^ 日本語音声合成エンジンのご提供について”. 2014年9月4日閲覧。
  6. ^ 日本語音声合成エンジンの設定について”. マイクロソフト. 2014年9月4日閲覧。
  7. ^ 自動点訳ソフトEXTRAの開発会社(有)エクストラのホームページです”. web.archive.org. EXTRA (2015年4月19日). 2015年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月25日閲覧。
  8. ^ スクリーンリーダー PC-Talker”. www.aok-net.com. 2022年2月25日閲覧。
  9. ^ "視覚障害者、盲ろう者向け音声・点字コンピュータオペレーティングシステム GR for UNIX の開発"Linux Conference抄録集:第3巻(2005年)
  10. ^ GR for UNIX project top page”. grunix.osdn.jp (2004年7月11日). 2022年2月25日閲覧。 “(前略)このプロジェクトは平成15年度(注:2003年)厚生労働科学研究費補助金(感覚器障害研究事業)による「視覚障害者・盲ろう者のための非視覚的コンピュータ・オペレーティングシステムの開発」の研究課題による成果を含んでいます。 本プロジェクトは、静岡県立大学国際関係学部教授 石川 准を中心に開発を行っています。以下プロジェクトのメンバの一覧です。 所属 / 氏名 / 役割
  11. ^ BEPダウンロードファイル一覧”. www.argv.org. 2022年2月25日閲覧。
  12. ^ Emacspeak --The Complete Audio Desktop”. emacspeak.sourceforge.net. 2022年2月25日閲覧。
  13. ^ アップル - iPhone 4 - アクセシビリティ機能を標準装備。”. web.archive.org. Apple (2011年3月29日). 2011年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月25日閲覧。
  14. ^ Shine PLUS 操作マニュアル”. APPLION. 2022年2月25日閲覧。
  15. ^ 「視覚障害者のスクリーンリーダー」 - Androidアプリ”. applion.jp. APPLION[アプリオン]. 2022年2月25日閲覧。
  16. ^ 音声読み上げ」『かんたんケイタイかんたんマニュアル(kyf38)』KDDI、沖縄セルラー、2017年7月、84-85頁https://www.au.com/content/dam/au-com/guide/document/kyf36_kantan.pdf 
  17. ^ 組み込みのスクリーン リーダーを使用する(ChromeVox) - Chromebook ヘルプ”. support.google.com. Google. 2022年2月25日閲覧。