アジア株式市場サマリー:引け(5日)

中国株は続落し、4カ月半ぶりの安値で取引を終えた。金融株と消費関連株が売られた。香港株は反落した。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数(.CSI300), opens new tabは週間では1%近く値を下げた。
金融株(.CSI300FS), opens new tabは1.63%安、生活必需品株(.CSI000912), opens new tabは1.43%安、不動産株(.CSI000952), opens new tabは0.73%安、ヘルスケア株(.CSI300HC), opens new tabは2.18%高。
香港市場ではエネルギー株(.HSCIE), opens new tabが0.9%安、IT(情報技術)株(.HSCIIT), opens new tabは0.83%安、金融株(.HSNF), opens new tabは2.13%安、不動産株は0.99%安。
ソウル株式市場は3日続伸。大幅な営業増益見通しを示した半導体大手サムスン電子(005930.KS), opens new tabが3年半ぶり高値近くに上昇した。
総合株価指数(KOSPI)(.KS11), opens new tabは週間で2.3%上昇した。
4─6月期の営業利益が前年同期比15倍以上との見込みを示したサムスン電子は2.96%高と2021年1月以来の高値で取引を終えた。同業SKハイニックス(000660.KS), opens new tabは2.61%高。 もっと見る
IT大手では、インターネット検索のネイバー(035420.KS), opens new tabとメッセージアプリのカカオ(035720.KS), opens new tabがそれぞれ5.19%高と2.98%高だった。
外国人投資家は1兆3100億ウォン(約9億4898万ドル)相当の買い越し。1日の買越額としては6月13日以来の大きさだった。 取引された932銘柄のうち、上昇は400銘柄、下落は463銘柄。
シドニー株式市場は3日ぶりに反落。鉱業株と金融株の下落が影響した。投資家は欧州の選挙動向やこの日発表される5月の米雇用統計を注視している。
S&P/ASX200指数(.AXJO), opens new tabは週間で0.7%高。
AETOSキャピタルグループの調査・分析責任者、グレン・イン氏は「世界中の鋭い視線が英国の総選挙や今後のフランスの総選挙の第2回投票に集まっているため、きょうの市場は多少方向感に欠けていた」と指摘した。
投資家は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げタイミングを探るため、米雇用統計の発表を待っている。最近の軟調な米経済データは9月の利下げ期待を後押ししている。
雇用統計が市場予想を下回った場合、9月の利下げ観測がより強まり、米株指数を押し上げる可能性がある。イン氏は「米株指数が一段と伸長すれば、豪株高につながる可能性が高い」とした。
金融株指数(.AXFJ), opens new tabは0.5%安。最大手コモンウェルス銀行(CBA.AX), opens new tabは0.6%安、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)(NAB.AX), opens new tabは1.2%安。
鉱業株指数(.AXMM), opens new tabは鉄鉱石先物の下落につられ、0.5%安。BHPグループ(BHP.AX), opens new tabとリオティント(RIO.AX), opens new tabはともに約1%安。

LSEGデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります ※シドニー市場 ソウル市場 アジア新興国市場

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