アジア株式市場サマリー:中盤(5日)

午前のシドニー株式市場の株価は、3日ぶりに反落している。6月の米雇用統計が連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げ時期の手掛かりを求める投資家に注視される中、商品(コモディティー)関連株と金融株が下げを主導した。
S&P/ASX200指数(.AXJO), opens new tabは0050GMT(現地時間午前10時50分、日本時間同9時50分)時点で、前日終値比0.1%安の7822.100。週間では0.7%上昇している。
鉱業株指数(.AXMM), opens new tabは0.3%安。米金融大手シティグループのアナリストが鉄鉱石相場を巡る不安を指摘したことが響いた。BHPグループ(BHP.AX), opens new tabは0.5%安、リオティント(RIO.AX), opens new tabは0.4%安。
エネルギー株指数(.AXEJ), opens new tabは0.2%安と、9営業日ぶりに反落している。ウッドサイド・エナジー(WDS.AX), opens new tabは0.3%安。サントス(STO.AX), opens new tabは0.8%下落。サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコ(2223.SE), opens new tabが、サントスの買収を検討中だとする報道を否定したことが弱材料になった。
金利に敏感な金融株指数(.AXFJ), opens new tabは0.2%安。四大銀行は0.1─0.5%安と軒並み下落している。
不動産株指数(.AXRE), opens new tabは0.4%安と、3日ぶりに反落している。
こうした中、ヘルスケア株指数(.AXHJ), opens new tabは0.4%、IT株指数(.AXIJ), opens new tabは0.2%、それぞれ上昇している。
ソウル株式市場の株価は続伸。米雇用統計の発表を控え、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが数カ月以内に実施されるとの期待が高まっている。
総合株価指数(KOSPI)(.KS11), opens new tabは0058GMT(現地、日本時間午前9時58分)時点で、前日終値比19.06ポイント(0.67%)高の2844.00。週間では1.8%上昇しており、5週続伸となる見込み。
KOSPIは年初来で7.11%上昇している。
主要銘柄のうち、半導体大手のサムスン電子(005930.KS), opens new tabは1.42%高、同業SKハイニックス(000660.KS), opens new tabは0.22%高。
電池メーカーのLGエナジー・ソリューション(373220.KS), opens new tabは0.42%安。
サムスン電子が5日発表した2024年4─6月期決算(暫定値)は、営業利益が15倍超の増加だった。人工知能(AI)ブームによる半導体価格の回復を背景に、前年同期の低水準の利益から急増した。
現代自動車(005380.KS), opens new tabの株価は横ばい。傘下の起亜(000270.KS), opens new tabは0.08%安。インターネット検索大手ネイバー(035420.KS), opens new tabは1.44%、メッセージアプリのカカオ(035720.KS), opens new tabは0.87%、それぞれ下落した。
外国人投資家は4116億ウォン(約2億9890万ドル)相当の買い越し。
 取引された924銘柄のうち、484銘柄が上昇、357銘柄が下落している。

LSEGデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります ※シドニー市場 ソウル市場 アジア新興国市場

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