アジア株式市場サマリー:中盤(10日)

午前のソウル株式市場の株価は、ほぼ横ばい。国内外の金融政策関連動向に注目が集まっている。
総合株価指数(KOSPI)(.KS11), opens new tabは0108GMT(現地、日本時間午前10時08分)時点で、前日終値比2.33ポイント(0.08%)安の2865.05。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は9日の議会証言で、労働市場はコロナ禍の過熱感から落ち着き、「もはや景気は過熱していない」と発言。利下げの根拠が強まっていることを示唆した。
韓国銀行(中央銀行)は11日の金融政策会合で政策金利を12会合連続で据え置くと見込まれている。
主要銘柄のうち、半導体大手のサムスン電子(005930.KS), opens new tabは労働組合がストライキを決行したにもかかわらず0.11%高。同業SKハイニックス(000660.KS), opens new tabは0.63%安。
電池や自動車関連株は下落。半面、インターネット検索大手のネイバー(035420.KS), opens new tabは2.23%高、医薬品受託製造のサムスン・バイオロジクス(207940.KS), opens new tabは0.25%高。
防衛企業ハンファ・エアロスペースは4.17%上昇し、上場来最高値を付けた。同社はルーマニアから韓国製自走りゅう弾砲を1兆3800億ウォン(約10億ドル)で受注した。
外国人投資家は1003億ウォン相当の買い越し。
シドニー株式市場の株価は反落。商品価格が下落する中、鉱業株とエネルギー株が相場の下げを主導した。
S&P/ASX200指数(.AXJO), opens new tabは0040GMT(現地時間午前10時40分、日本時間同9時40分)時点で、前日終値比0.5%安の7789.30。前日は0.9%上昇して引けた。
金融株指数(.AXFJ), opens new tabは0.4%安。四大銀行は0.1─0.8%安。
鉱業株指数(BHP.AX), opens new tabは0.9%安と今月3日以来の安値を付けた。中国の需要低迷を背景に、鉄鉱石価格が下落したことが重荷となった。
BHPグループ(BHP.AX), opens new tabは0.9%安、リオティント(RIO.AX), opens new tabはほぼ変わらず。
エネルギー株指数(.AXEJ), opens new tabは石油価格の下落が響き、0.5%安。ウッドサイド・エナジー(WDS.AX), opens new tabは0.5%安、サントス(STO.AX), opens new tabは0.6%下げた。

LSEGデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります ※シドニー市場 ソウル市場 アジア新興国市場

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