豪小売売上高、5月は前月比0.6%増 前倒しセールで予想以上の伸び

[シドニー 3日 ロイター] - オーストラリア統計局が3日発表した5月の小売売上高は前月比0.6%増の359億豪ドル(239億ドル)だった。伸び率は4月の0.1%から加速し、アナリスト予想の0.2%を上回った。
値引きや前倒しセールが奏功した。
前年比では1.7%増。依然として人口増加率2.5%を大きく下回り、1人当たりの消費減を示唆している。
年度末のセールが例年集中する6月から5月に支出が前倒しされた可能性がある。ウエストパックのアナリストは、第2・四半期全体の消費は1%程度減少する可能性があると予測している。
この低迷はインフレ抑制に向けた高金利による意図的な結果だが、今月から大幅な減税が実施されるため、再び消費が上向くリスクがある。
市場は年内に0.25ポイントの追加利上げが実施される可能性を半々程度と予想。2025年7月まで緩和の余地はほとんどないと見ている。

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