G20準備会議、地政学問題取り上げず=ブラジルのシェルパ

G20準備会議、地政学問題取り上げず=ブラジルのシェルパ
 7月5日、ブラジルのリオデジャネイロで今週、11月に開催する20カ国・地域(G20)首脳会議に向けたシェルパ(首脳の補佐役)による協議が開かれ、閣僚による準備会議では扱いが難しい地政学的問題を取り上げないことで合意した。ブラジルのシェルパであるマウリシオ・リリオ氏(写真)が、記者団に明らかにした。写真はブラジルのリオデジャネイロで2月撮影(2024 ロイター/Ricardo Moraes)
[リオデジャネイロ 5日 ロイター] - ブラジルのリオデジャネイロで今週、11月に開催する20カ国・地域(G20)首脳会議に向けたシェルパ(首脳の補佐役)による協議が開かれ、閣僚による準備会議では扱いが難しい地政学的問題を取り上げないことで合意した。ブラジルのシェルパであるマウリシオ・リリオ氏が5日、記者団に明らかにした。
10月にかけて開かれる閣僚による準備会議は地政学的な問題を避け、気候変動や地球規模の飢餓、通商や投資などの課題で進展を図れるようにするという。
リリオ氏は、シェルパが「実に厳しい話し合い」の末に合意に達したと説明。「今回の協議で今後の進め方について合意が得られたことで、閣僚は各々の具体的なテーマに集中できるようになる」と述べた。
2月に開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議は、ガザやウクライナの紛争を巡って各国の意見が対立し、共同声明の採択が見送られた。今月下旬にはリオデジャネイロで再びG20財務相・総裁会議が開かれる。

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