なんということはない、私はただ
「ケツ痛くならずに座って作業していたい」
本当に只それだけなのに、私のケツは私にそれを許してはくれなかった。
綿にビーズに殻にシリコン製など、クッションにはいろいろ種類があるが、どれも私のケツを満足はさせてくれなかった。
あるものは、一月もせずにぺしゃんこになり。
あるものは、変に付加がかかり今まで痛くなったことが無いところが痛くなったり。
あるものは、血流が悪くなったのか筋肉痛にも似た症状がでた。
テンピュールの評価は良いと聞いて買ったが、どうせ今回もダメだろうとどこか諦めていた。
今やクッション業界は素材だけでなく形状にも趣向を凝らし、様々な進化をしている。
だというのに、テンピュールのその姿は控えめに言って座布団なのだから、期待しろと言われてもなかなかに不安だった。
しかし、私の予想は良い方向に裏切られた。
おろしたての低反発クッションのように沈みこんだケツが、いつまでたっても悲鳴をあげない。
それに、ほぼ毎日ケツに敷いているのに、未だに潰れる気配がない。
長時間座っていれば、ケツも「ちょっと蒸れてんぞ」と軽い文句は言うが、苦痛を訴えてこない。
なんとしたことだ。
固い椅子に座り続けていれば、嫌でも慣れて、何も感じなくなるが、これはそういう次元ではないらしい。
あれは無意識に体重移動をして身体の負担を分散させることでバランスをとっているのだが、これは気付いたら動いてない。
恐ろしいほどに優しく、ケツが支えられているのだ。
かくして私はただ座りながら作業ができるようになった。
色 | ブルー |
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メーカー | テンピュール(Tempur) |
詰め物素材 | メモリーフォーム |
食洗機対応 | いいえ |
厚さ | 5 センチメートル |
梱包サイズ | 43.6 x 41 x 7.2 cm; 1.18 kg |
梱包重量 | 1.18 キログラム |
電池使用 | いいえ |
電池付属 | いいえ |