上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0第4章「組織再編に係る会計について」が興味深い
2024年6月11日に日本でレビュー済み
これまで著者の「一体理解法」および「図解分析法」を読みました。これらは財務3表の仕組みが分かりやすく記述されており有益でした。本書では上記2冊をさらに発展させた内容が記述されています。
私は本書で以下の点が印象に残りました。
・第4章「組織再編に係る会計について」
本章では「M&A(合併と買収)」や「事業再生」などの組織再編に係る会計の仕組みの説明があります。私個人としてはM&Aの会計の仕組みやDES(デット・エクイティ・スワップ(債務の株式化))の記述が興味深かったです。
日本の株式市場では従来「あまりモノをいわない」株主が大勢でしたが最近は「モノをいう」株主が増えています。そのため今後M&Aの件数が増える可能性があります。本書でM&Aの知識を得たおかげで日経ニュースなどでM&Aに関する記事を読むときの理解度が深まると思います。
著者はさらに会計の知識を深める本として著者自身の次の本を紹介しています。
・「財務3表実践活用法」(この本を踏襲した「管理会計編」が最近発売されています。)
・「できる人になるための財務3表」
私は著者の本を読むのは本書で一区切りとして、また興味が湧き時間ができたときに著者の本にアクセスしようと思います。