上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0夫婦の溝を埋めるための具体案が満載の一冊！
2024年5月30日に日本でレビュー済み
「家事育児を、家族で助け合うことを、諦めなくてよかった」
こういう思いを、男性の三木さんが本という形にして発言しているということが、多くの夫婦にとって「エール」になるのではと強く思います。
夫婦間の違いを「性差」ではなく「家族間の違い」「生まれ育った環境の違い」として解説しているのもとても納得感がありました。
そしてその「違い」への対策として「共通のビジョンを持つ」という提案が素晴らしいと思います。
夫婦間で意見の食い違いや言い争いが起きた時、どうしても「相手が間違っている」「自分の意見の方が正しい」「やっぱり男と女は分かり合えない」そんな方向へ気持ちが向かってしまう人はまだまだ多いと思います。
この本ではそういった食い違いが起きた時、なぜそれが起きるか、そこに対して具体的にどういう対策が取れるかということを、簡潔に丁寧に解説しています。
そして家事を夫婦で共通の課題として効率化していくための具体的な提案も数多く載っています。
「家事の因数分解」のところで「我が家のボーダーラインを決めておく」というのがすごく良いと思いました。
我が家も「自分と夫との間で家事に求めるレベル（気にするポイント）が違う」せいで今までさんざん揉めました。ここには「なんとなく相手にも自分と同じ価値観を求めてしまう」というのがあると思いますが、気になる部分や満足のポイントは人それぞれ違いますよね。
その「違い」をあらかじめ明確にして、ビジョンを共有するというのは、夫婦・家族に関わらず、世の中の多くの人と人との間で必要になってくるコミュニケーションスキルではないかなと、この本を読みながら感じました。
後半の「夫婦対話の溝を埋める」も参考になることや気づきが多いです。
我が家もあらためてこの部分をおさえて、夫婦の対話を深めたいと思いました。
夫婦関係、家事シェアなどでお悩みの方は、男女かかわらず読んで欲しいと思う1冊です！
