Amazon.co.jp：カスタマーレビュー: 続それでもバカとは戦え

適菜収さんの本を何冊か読んできたので本書を手にして読むことにしました。
こんな劣化した政治家ばかりの自由民主党がなぜここまで躍進してきたのかを評者なりに考えてみました。
新自由主義を標榜して登場した小泉政権から日本の政治の劣化が始まったように思います。
郵政民営化などを画策した黒子は、竹中平蔵（パソナ）です。
その後も竹中平蔵は、自民党（以下自民党とする）と密な関係を続けてきました。
いまでは日本維新の会の顧問のような関係で利益を得ているようです。
評者は、このような政治の劣化の元凶は、法制化された政党交付金にあるように思っているのです。
ちなみに自民党の今年（２０２４年）の政党交付金は、１６０億５３００万円です。
このような巨額な金額を得ている自民党は、この給付金でも不足だとして政治資金パーティーの収入を不記載にて「裏金」として法を無視してきました。（企業献金も巨額に受け取っています。）
このように得た金が選挙資金に使われてきたのは間違いないのです。
長年このような選挙資金で金をばらまき自民党が多くの議員を確保してきました。
諸悪根源はここからはじまっているように思えます。
日本共産党のように政党給付金をゼロにして横並びでリスタートしなければ日本の政治は変わらないと愚考します。
これは理想論ですが、現実に日本共産党は、政党交付金を受けないで政治活動をしています。
評者は、右でも左でもありませんが、適菜さんのいう「保守」なら、たぶん評者は保守主義者なのだろうと思っています。
保守の定義として「常識」があることを第一と考えています。
第二に、人間の理性に懐疑的になることだと思います。
「常識」とは、例えば、広島、長崎へ原爆投下されたこととポツダム宣言との時系列も知っているようなことだと思っているのです。
このような「常識」も知らない者を親分として奉る自民党議員など「バカ」というより「バカ以上のバカ」だと思います。
１９世紀イギリスの歴史家トーマス・カーライルの名言「この民にして、この政府あり」を、定番として書いてしまいました。（情けないとは思いますが・・・）
適菜さんの「安倍滅多切り」と「嘘とデマ満載の維新」への罵倒に、拍手拍手喝采しながら「それでもバカ以上のバカとは戦え」と、思いながら本書を読み終えました。

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