ハリー・スタイルズはファッション界の異端児だ。長い歴史を持つ米国版『Vogue』の表紙を飾った唯一の男性であるだけでなく、ジェンダーニュートラルなスタイルで、常にソーシャルメディアを熱狂させる存在でもある。彼はいま、グラニー(おばあちゃん)風ニットに夢中になっているようだ。
クロシェットニットを素肌にオン
8月18日(米現地時間)、マルチカラーのクロシェットニットのトップを素肌にまとい、ブラウンのピンストライプパンツと白いスニーカーを合わせたスタイルで外出したスタイルズは、恋人で俳優、映画監督でもあるオリヴィア・ワイルドとともに、ニューヨーク・ソーホーにある有名イタリアンレストラン「Rubirosa」でディナーデートを楽しんだ。
止まらない、遊び心あふれるニットへの情熱
ハリー・スタイルズのニット愛は今に始まったことではない。
2020年2月、スタイルズがアメリカの朝の情報ニュース番組『トゥディ』の出演時に着ていた、J.W. アンダーソンのマルチカラーカーディガンは、TikTokでハッシュタグができるほど人気があった(同じようなカーディガンをかぎ編みで作る手芸好きのファンも続出した)。
2020年の大ヒットシングル「ウォーターメロン・シュガー」で着ていたオレンジ色のクロシェットタンクトップは、何千もの模倣品がオンラインで販売された。
2019年にリリースされたセカンド・ソロ・アルバム『ファイン・ライン』のツアー中には、故・ダイアナ妃にインスパイアされたニットアイテムを着用したことでも話題になった。
人気スタイリストのハリー・ランバートと組んで以来、ハリー・スタイルズはトレンドのファッションアイテムをいち早く取り入れてきた。2023年春夏コレクションでは、ロエベの手織りカーディガンや、ヴェルサーチェによるおばあちゃん世代が着ていたようなアーガイルニットカーディガンなど、クロシェットニットを含む遊び心のあふれたニットルックが登場した。スタイルズのニットに対する情熱は、まだまだ続きそうだ。
From: BRITISH GQ Adapted by Etsuko Yoshikawa