ひねりを効かせたスタンダード
ロンハーマンのアウターコレクションが快調だ。ダブル アール エルとの別注アイテムだけでなく、スペシャルな素材を使ったものまで豊富なラインアップを誇る。GQエディターが、とりわけ注目したいアウターを4点紹介する。
Double RL for Ron Herman
ダブル アール エルに別注したシャツジャケットが登場。往年のアメカジファンから、ラルフ ローレン好きまでを虜にしてきたバッファローチェックを用い、キルティングシャツジャケットに仕立てた。表地はウールのツイル地で、裏地にリサイクルナイロンを用いる。中綿仕様なので、インナーにフーディを合わせるなど、レイヤード次第で真冬も使えそうだ。
TOMAS for Ron Herman
イタリア発のニットメーカー「トーマス」に別注した、ニットシャツジャケットが登場。リサイクルカシミヤとアルパカ混ファンシーヤーンを編み込んだ、エアリーな着心地が特徴だ。シルエットはゆったりとしたボックススタイル。秋ならば、インナーにロングTシャツを合わせて軽快に着てもいいし、冬は薄手かつオーバーサイズのアウターと組み合わせ、インナー感覚でレイヤードするのもいい。ほかにブラックとベージュあり。
Ron Herman
ラペルレスのアウターは、襟周りがすっきりしているのでレイヤードしやすいアイテムだ。ロンハーマンのオリジナルから登場したこのライナージャケットは、素材にナイロンツイルを用いているため、軽やかな着心地を実現。中綿にウール混のボアが入っているので、シルエットはバルキーで丸みを帯びたデザインだ。今の季節ならシンプルにシャツを合わせてよし。真冬にはフーディやニットなど、厚手のアイテムに重ねたい。
Ron Herman DENIM
経年変化が楽しみなデニムジャケットを、ロンハーマンの秋冬コレクションで発見! すでに廃業した米・コーンミルズ社のホワイトオーク工場のデニム地を用い、縫製はユニオン・スペシャルを使っている。リジッドモデル(写真手前)のベースはいわゆる“大戦モデル”で、ウォッシュド(写真奥)は、“セカンド”がベースになっている。リサイクルレザーを用いた革パッチやオーガニックコットンのネームなど、今日的なアプローチのディテールも見応えあり。
文・岩田桂視(GQ) 写真・高橋絵里奈