世界トップトレーナー、ガンナー・ピーターソンのアドバイス「ウェイトトレーニングはすべてに通ずる!」

クロエ・カーダシアンやデヴィッド・ベッカムもピーターソンのワークアウトに夢中。
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クロエ・カーダシアンやトム・ブレイディなど、セレブからトップアスリートまでを幅広く指導している世界トップクラスのトレーナー、ガンナー・ピーターソン。近年、人気を集めている「F45 Training」のアスレティック部門トップにも就任し、世界中に展開するF45ジムのプログラム監修も務めている。デヴィッド・ベッカムもF45 Trainingの大ファンで、先日、ピーターソンとタッグを組み、サッカー要素を取り入れたトレーニング「DB45」を発表したほど。

ベッカムのDB45もおおいに気になるが、今回は、ピーターソンの基本のワークアウトアドバイスと、ウェイトトレーニングの大切さに注目したい。

Three Peaks Visual Supply

バルクアップだけがゴールではない

黙々とワークアウトに励み、ストイックにバルクアップ(筋肉を発達させて体を大きくしていくこと)を目指しているのは、じつはトレーニングしている人の一部だけ。ほとんどの人は、バルクアップではなく、体をほどよく引き締めるのがゴール。スポーツを趣味にする人も多く、そうした人たちは、ロードバイクやサーフィン、トライアスロンなどのパフォーマンスを上げるために筋トレで体を維持している。私の友人にも、ゴルフのスコアアップのために筋トレを欠かさない人物がいるが、その結果、彼の体は引き締まっており、見た目もちょっとよくなっている。彼いわく、コースを回ったあとのほどよい筋肉痛が最高なのだとか。

継続すること

バルクアップを目標とせずとも、体を引き締めるには着実なトレーニングが必要だ。ワークアウトの休息日、筋肉の回復日を必ずもうけること。食べ物のバランスに常に気を使うこと。水分は思っているより多めにとってよし。ワークアウトは、痛みを伴うようなヘビーなものである必要はないが、ある程度負荷のかかるチャレンジングなものが好ましい。

Alexander Tamargo

日常より少し負荷をあげる

体を引き締めるためには、ウェイトトレーニングは必須。過度に重いウェイトでなくていいので、とにかくリフトすること。目安の重さは、日常よりも負荷の高いもの。たとえば、通勤や通学で5キロのバックパックを使っているならば、筋トレのウェイトは10キロから始めよう。筋トレの成果がでれば、日常が少し楽になるはずだ。筋肉は活性細胞。脂肪は不活性。筋肉はつねに燃えており、ウェイトトレーニングをした後は、有酸素運動後よりも脂肪燃焼率が高い。

ウェイトトレーニングで代謝アップ

ウェイトトレーニングはすべてにつながっていると言っても過言ではない。体全体を使って持ち上げるために、体重と同等のウェイトを目標にしてみよう。目標を達成したら、ウェイトリストやウェイトベストを着用するのもいいだろう。

筋トレもスケジュールの1つ

継続するためには、ワークアウトの時間を1つのスケジュールとして確保する必要がある。子どもの送迎や仕事のミーティングと同じく、本日の優先タスクの1つとして考えなくてはいけない。時間がないことを自分への言い訳にしていては、ワークアウトは続かない。ワークアウト時間が十分に取れないからやらないのではなく、取れる時間内でやるべき。2時間のワークアウトを週1回するよりも、20分を週に6日する方がいい。とくに、ケガが気になるシニア世代には短時間のワークアウトで回数を上げる方が好ましい。

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諦めない

ピーターソンいわく、トム・ブレイディ、ピート・サンプラス、リンゼイ・ボン、マイク・タイソン、ケビン・ラブなど、今まで彼がコーチングしてきたアスリートたちは、どんなトレーニングも決して諦めずにこなしてきたという。こう言うと、トップアスリートだから当然だ、と思うかもしれない。しかし、アスリートではないエンタメ業界のセレブたちも、トレーニングを決して途中でやめないという。シルヴェスター・スタローン、シャーリーズ・セロン、ケイト・ベッキンセイル、クロエ・カーダシアン……彼らは決して諦めない。懸垂バーに挑むケイトの姿はとにかくワイルドなのだという。

自分にあうワークアウトを

ワークアウトは人それぞれ。続けるためには、人のワークアウトではなく、自分のワークアウトを見つける必要がある。リフトの回数を減らす、ウェイトを軽くする、休憩時間を長くとるなど、自分で調整できることは多い。まずは自分の体、ライフスタイルにあう運動習慣を見つけること。そして、ウェイトトレーニングを継続すること。

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From: BRITISH GQ  Translated by Soko


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