米耐久財受注、5月は0.1%増 コア資本財受注は予想に反して減少
米商務省が27日発表した5月の耐久財受注は前月比0.1%増だった。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Carlos Barria)
[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が27日発表した5月の耐久財受注は前月比0.1%増だった。4月分は0.2%増と前回発表の0.6%増から下方改定された。
民間設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は5月に0.6%減った。ロイターがまとめた市場予想は0.1%増だった。4月分は0.3%増と、前回発表の0.2%増から改定された。
コア資本財の受注の予想に反する減少は、第2・四半期の設備投資が弱まっていることを示唆した。連邦準備理事会(FRB)が高金利政策を継続する中、金利上昇に伴う借り入れコストの増加と需要の低下が響いたとみられる。
コア資本財の出荷は4月の0.4%増加から一転し、5月は0.5%減となった。
非国防資本財の受注は0.9%減と、2カ月連続で減った。出荷も4月の2.1%増から、1.5%減と大幅に減少した。
輸送機器の受注は0.6%増。自動車・部品が0.7%増えた。
民間航空機の受注は2.8%減。ボーイングのウェブサイトによると、5月の航空機受注は4機。4月も7機にとどまっており、品質問題が尾を引いている。
パンテオン・マクロエコノミクスのシニア米国エコノミスト、オリバー・アレン氏は「長期金利は依然として非常に高水準で、信用条件が特に中小企業にとって厳しいことを考慮すると、設備投資がすぐに大幅に回復するとは考えにくい」と指摘。「貿易と設備投資はともに第2・四半期の成長を阻害する見込みだ」と述べた。