米、債務増を抑制する必要 堅調な経済成長でも=IMF
国際通貨基金(IMF)は27日、世界最大の経済大国である米国の「力強くダイナミックな」経済成長とインフレ抑制に向けた進展を評価した上で、債務水準の上昇を抑制するために増税を求めた。2018年9月撮影(2024年 ロイター/Yuri Gripas)
[ワシントン 27日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は27日、世界最大の経済大国である米国の「力強くダイナミックな」経済成長とインフレ抑制に向けた進展を評価した上で、債務水準の上昇を抑制するために増税を求めた。
米経済政策に対する審査(4条協議)の最終声明で、巨額の財政赤字と債務は「米国および世界経済に対するリスクを増大させ、財政上の資金調達コストの上昇や、満期を迎える債券の円滑な再投資に対するリスク増大につながる可能性がある」とした。
声明によると、米国の国内総生産(GDP)成長率予想は2024年で2.6%と、4月に発表した世界経済見通しの2.7%から若干下方修正した。
IMFのゲオルギエワ専務理事は、米国のインフレ率について、パンデミック(世界的大流行)後の個人消費ブームが沈静化しつつある可能性があるため、米インフレ率は連邦準備理事会(FRB)が予想している26年よりも早い25年にFRB目標の2%に回帰するとの見方を示した。