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グウィネス・パルトロウがストイックな食事制限を辞めたワケ。【セレブ美容探偵】

ヴィーガンなどストイックな食生活で知られるグウィネス・パルトロウ。さまざまなダイエットを試してきた彼女が、この外出自粛中に食事制限をやめて好きなものを食べるようになったという。その理由を、セレブウォッチャー・さかいもゆるが解説!

コロナ前のグウィネス。 Photo: Amy Sussman/Getty Images for WGAW

美容にストイックなことで知られる、俳優のグウィネス・パルトロウ。特に食生活にはとことんこだわり、新しいダイエット法があれば真っ先に取り入れてきた。卵や乳製品を含む動物性食品は一切口にしないヴィーガンや、脂肪分とたんぱく質をたっぷり摂り炭水化物を控えるケトジェニック・ダイエット、1日のうち食事を摂る時間を8~10時間内に制限するインターミッテン・ファスティングなどなど。たしかに、その成果もあってか、48歳の現在もグウィネスはツヤツヤの髪と肌、そしてスリムな体型を見事に維持している。

そんな彼女が、バルセロナのレストランでワイン片手に、リゾットと思しきプレートを前にしたセルフィーをインスタグラムに投稿。テーブルの上には「Fxxk your diet」というメッセージサインが置かれている。あらゆる食事制限をさんざんしてきた彼女がアルコールと炭水化物を解禁するなんて、いったいどういう心境の変化なのだろう。

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実はグウィネス、新型コロナウイルスによる9カ月間の自主隔離中に自身のダイエットを緩め、約6kg体重が増加したという。今年3月に開催された自身のライフスタイルブランド、GOOPのオンラインイベントでは、「でも、どうにかしなきゃとは全然思わなかったの。ワインやパスタ、ビスケット、クラッカーとチーズがあったから、自粛生活を乗り越えられたんだと思うから」とコメントしている。

しかしそんな自粛期間が明けた後、血液検査で体内に炎症が起きていることが判明。そして、直感に従って食事を採ることと断続的な断食、そこにベジタリアンを融合させた4週間の「ボーンブロスダイエット」を実践したという。結果、体調がよくなり、増えていた体重も5kg戻すことができたとか。自粛期間中は「一週間毎晩アルコールを飲んでパスタを作りパンを食べていたわ。完璧に解き放たれた食生活を送っていたの。当然だけど毎晩飲んでいたら、それは健康に良くないわよね」。つまりグウィネスは、極端に節制したダイエット生活を経て、欲望のままに食べたいものを食べる日々を送ったことで、ようやく「中庸」という、自分にとってバランスのいい食生活にたどり着いたのだ。

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そのせいか、最近のプライベートな表情は、以前よりも柔らかくてナチュラル。それはグウィネスが無理しすぎず自分に優しくするという、“セルフラブ”をさらに実践できているという現れではないだろうか。

先の見えないコロナ禍で、心がザワつくことも多い日常。何事も、無理せず、出来る範囲でバランス良くを心がける。グウィネスじゃないけれど、そうやって以前より自分に対するハードルを少し下げてみることが、穏やかな心を保つ助けになるのかも。

Text: Moyuru Sakai Editor: Toru Mitani