国際情勢にかぎらず、一方向からの見方はセンセイショーナルであるが、おうおうにして事実を自己主張を裏付けるもののみをとる傾向が強い中で、この本は国際情勢というそれぞれの正義があるテーマに関して、両面からみることを、外から自国に対しても客観的にみている。
日本も含め、各国の実情説明が、外交官として現地に住み経験した見方で、一地域専門の学者と違い、比較的でおもしろいし、相手を理解するのに役立つ。
また。日本の発展が、冷戦とアメリカの貿易赤字と、朝鮮戦争・ベトナム戦争に大きく恩恵をうけたというのは、日本人が忘れがちなまたは認識していないことだし、冷戦の終結にともない日本の存在価値がさがり、プラザ合意により経済停滞がはじまったとの解説も同感する。
また、今でも新興国がドルの垂れ流しに経済を依存しているのは、かつての日本のようにおもえる。(今でも日本の株価はアメリカ次第だが)
結論は、いろいろな方向から事実にもとづいて判断をしているので比較的平凡であり、新たな提案がないのが個人的にはものたりなかった。
、(ただ、おうおうみられる官僚・政府・評論家等の結論あわせた事実の寄せ集めでないので参考になる)。
将来、自由が空気のようにあたりまえになっている日本人が、ロシアや中国のような不自由な体制下に住めるかというのは個人的に同感する。また、日米安保に関しての日米の見方(それぞれが不平等とおもっている)も参考になった。
結論は、それぞれ読者が考えればいいとおもうが、国際情勢や各国の客観的なマクロと現場材料を提供してくれる読みやすいい本だとおもうのでご一読を進める。
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米・中・ロシア虚像に怯えるな: 元外交官による「日本の生きる道」 単行本 – 2013/6/13
河東哲夫
(著)
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元ウズベキスタン大使を務めた外交通の著者が、
日本の進むべき道を本音で綴った政治・外交エッ
セイ。外交官としての体験と、各国の行動原理を
踏まえながら、わが国のもっとも得策な選択を、
多彩なエピソードとともに指し示す。アメリカと
もっと恊働せよ、中国は尻すぼみ、ロシアは強が
っているだけだ。読んで納得の書き下ろし評論。
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多彩なエピソードとともに指し示す。アメリカと
もっと恊働せよ、中国は尻すぼみ、ロシアは強が
っているだけだ。読んで納得の書き下ろし評論。
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2013/6/13
- 寸法13.2 x 2 x 18.8 cm
- ISBN-104794219830
- ISBN-13978-4794219831
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商品の説明
著者について
1947 年、東京生まれ。1970 年東京大学教養学部卒、外務省入省。ハーバード大学大学院ソ連研究センター、モスクワ大学文学部などに留学。東欧課長、ボストン総領事、ロシア大使館公使、ウズベキスタン・タジキスタン大使などを歴任。2004 年外務省を退職。 日本政策投資銀行研究所を経て現在、フリーの評論家。日・英・中・露の4 語を操り、人気サイトJapan and World Trends を主宰。著書に『外交官の仕事』(草思社)ほか多数。
登録情報
- 出版社 : 草思社 (2013/6/13)
- 発売日 : 2013/6/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 254ページ
- ISBN-10 : 4794219830
- ISBN-13 : 978-4794219831
- 寸法 : 13.2 x 2 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 581,874位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 75,401位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月10日に日本でレビュー済み
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2016年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まあ、この本に書かれてあることは殆ど予測できたことばかり。この程度なら、わざわざ買って読むまでもなかったと思わざるを得ないのです。
2013年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは、予想以上に面白く読みやすい本でした。
中国については、「ある日、戸をたたくものがいるので、開けると、そこには巨人が立っていた、という風情で、世界のバランスをすっかり変えてしまったのだ。」 アメリカ人については、「個人が自己完結しているとでも言おうか、一人ひとりが自力で店を張っている緊張感がある。」 プーチンが支持されている理由は「ロシアの大衆にとっては、留学帰りの青二才たちが持ち帰った民主主義は、混乱と犯罪の横行と同義語である。」などなど、卓抜な譬喩や警句が散りばめられていて、ついつい読み進んでしまいました。
戦後世界の正体は、「ドルの海に浮かぶ」経済だそうですが、日本人は「日本製品が優れているとか、日本人は手先が器用で勤勉だから、とかうぬぼれたが、実際にはアメリカというお釈迦様の掌の上で飛んだり跳ねたりしていただけなのである。だから、『冷戦のは敗者はソ連、そして日本だ』と世界で冷笑されているのだが、そのことを日本人は知らないのだ」という調子で続きます。
最終章の「自主防衛か同盟か」の結論は、平凡といえば平凡、当たり前の結論ですが、それに至る過程で、中国と組むのか、をはじめ、いろいろな可能性を面白おかしく検討したうえでの結論ですので、ストンと腑に落ちました。
一読をお勧めします。
中国については、「ある日、戸をたたくものがいるので、開けると、そこには巨人が立っていた、という風情で、世界のバランスをすっかり変えてしまったのだ。」 アメリカ人については、「個人が自己完結しているとでも言おうか、一人ひとりが自力で店を張っている緊張感がある。」 プーチンが支持されている理由は「ロシアの大衆にとっては、留学帰りの青二才たちが持ち帰った民主主義は、混乱と犯罪の横行と同義語である。」などなど、卓抜な譬喩や警句が散りばめられていて、ついつい読み進んでしまいました。
戦後世界の正体は、「ドルの海に浮かぶ」経済だそうですが、日本人は「日本製品が優れているとか、日本人は手先が器用で勤勉だから、とかうぬぼれたが、実際にはアメリカというお釈迦様の掌の上で飛んだり跳ねたりしていただけなのである。だから、『冷戦のは敗者はソ連、そして日本だ』と世界で冷笑されているのだが、そのことを日本人は知らないのだ」という調子で続きます。
最終章の「自主防衛か同盟か」の結論は、平凡といえば平凡、当たり前の結論ですが、それに至る過程で、中国と組むのか、をはじめ、いろいろな可能性を面白おかしく検討したうえでの結論ですので、ストンと腑に落ちました。
一読をお勧めします。