知識にはどこかしら盲点のようなものがつきまとうものだろうと、諦めている。知っているつもりでも、奇妙な抜けがあるのだ。で、「バレエ(ballet)」という言葉について、あれ?と思う抜けがあった。 日本語では、『白鳥の湖』や『くるみ割り人形』の、あの「バレエ」を、「バレエ」と表記する。発音としては、「ばれー」のような語尾が音引きになるか、「ば・れ・え」のように分かれるか。日常会話では判然としない。 似た言葉の「バレーボール」は、「ばれー」と音引きになる。こちらは、英語では、”volleyball”。発音的には、「ゔぁりぼー」のようになる。volleyはテニスの「ボレー」と同じなので、そう考えると、「ボレーボール」としたほうが日本語らしいかもしれない。 英語の"ballet"の発音は最後の"t"の音を発音しない。そのため語末は、"café”のようになるが、英米人は、日本語の「え」やフランス語の[