なぜ「蒸し野菜」は自宅で食べる人が少ないのか?実態を調査!|蒸し野菜についてのアンケート調査

蒸し野菜に関するアンケート

オレンジページが2022年に実施した、野菜の摂取に関するアンケート調査によると、4割以上の人が普段の食生活に対して「野菜不足」を感じていると回答していました。

参考記事>>毎日食べていても「野菜が足りていない」41.9% 野菜摂取量がよくわからないことが背景に?

こちらのアンケート結果では、野菜の調理方法の上位は「生野菜・サラダ」、「炒め物」、「みそ汁・スープ」となっていました。

そこで、ふと思ったのですが、「蒸し野菜」は電子レンジなどで手軽に調理できるため、上位にランキングされるかと思ったのですが、6位以内には入っていませんでした。「蒸し器を持っていない」や、「手間がかかるイメージ」などが食べない理由なのでしょうか。

そこで今回は、蒸し野菜を自宅で食べる人はどのくらいいるのか、食べない人はどのような理由で食べていないのか等について、20~50代の男女511名に対してアンケートを実施しました。

【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~59歳の男女(インターネットモニター)
調査期間:2024年6月21日~6月24日
有効回収数:511名(性別年代均等割り付け)
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)

蒸し野菜を食べる頻度

設問1

あなたは普段、自宅で「蒸し野菜」を調理して食べることはありますか。季節ごとに、だいたいの食べる頻度をお答えください。(各単一回答)

蒸し野菜を食べる頻度

季節ごとに蒸し野菜を自宅で調理して食べる頻度を質問しました。

春~冬のいずれも、約50%が「2~3ヵ月に1回以上食べる」と回答していました。
頻度としては、どの季節も「週に1回以上食べる」割合が約20%となっていました。
季節ごとに比較すると、「冬(12~2月)」は蒸し野菜を食べる割合が最も高くなっており、「夏(6~8月)」は食べる割合が最も低くなっていました。

男女別蒸し野菜を食べる頻度

次に、蒸し野菜を食べる割合が最も高かった「冬の食べる頻度」について、男女別に比較してみました。
女性の方が男性に比べて、蒸し野菜を食べる割合がやや高くなっていました。

未既婚別蒸し野菜を食べる頻度

同様に、未既婚別で冬に蒸し野菜を食べる頻度を比較してみたところ、「既婚」の人の方が蒸し野菜を食べる割合がやや高くなっていました。

子供有無別蒸し野菜を食べる頻度

子供の有無でも、冬に蒸し野菜を食べる頻度を比較してみたところ、「蒸し野菜を食べる割合」としてはあまり差が見られませんでした。

自宅で蒸し野菜を食べない理由

設問2

あなたが蒸し野菜を食べない理由としてあてはまるものをすべてお答えください。(複数回答)

蒸し野菜を食べない理由

「春」~「冬」のいずれの季節も自宅で蒸し野菜を食べないという人に、食べない理由を質問しました。

「蒸し野菜を作ることを思いつかなかったから」が49%で最も高くなっていました。
次に「蒸し野菜を調理する器具を持っていないから」と「調理に手間がかかるから」がほぼ同率で高くなっていました。

蒸し野菜の主な調理方法

設問3

あなたは蒸し野菜を調理する際、主にどのように調理をしていますか。(単一回答)

蒸し野菜の主な調理方法

自宅で蒸し野菜を食べる人に、主にどのような方法で調理をしているか質問しました。
「電子レンジで調理する」が53%で最も高くなっていました。
次に高かったのは「ガスコンロ・IHクッキングヒーターで調理する」で、31%となっていました。

蒸し野菜を電子レンジで調理する際の調理器具

設問4

あなたは、電子レンジで蒸し野菜を調理する際、主にどのような器具を使って調理していますか。(単一回答)

蒸し野菜の電子レンジでの調理器具

蒸し野菜を電子レンジで調理している人に、その際に主に使っている調理器具について質問しました。
「電子レンジ用の蒸し器」が44%で最も高く、次に「お皿」が37%で高くなっていました。

まとめ

蒸し野菜を食べる頻度については、どの季節も約半数が「2~3ヵ月に1回以上食べる」と回答していました。その中で、冬は蒸し野菜を食べる割合が高くなっており、反対に夏はやや低くなっていました。季節柄、熱いものを避けているためであると考えられます。

また、既婚者は未婚者に比べて蒸し野菜を食べる頻度が高くなっていました。家族世帯の場合は食事の品数が多くなるため、副菜である蒸し野菜を作ることも多くなるのかもしれません。

蒸し野菜の調理方法については、電子レンジ用の蒸し器でレンジ調理する方法が主流となっているようです。

一方、蒸し野菜をまったく食べない人について、食べない理由としては「蒸し野菜が嫌い」や「手間がかかるから」ではなく、「蒸し野菜を作ることを思いつかなかった」ことが多数となっていました。食べない人にとっては、蒸し野菜を作ろうと思うきっかけがないのかもしれません。そのため、例えば「スチームベジ(エバラ食品工業株式会社)」のような、蒸し料理を簡単に作れる商品がより浸透していけば、蒸し野菜を食べる頻度もより増えるのではないかと考えられます。

参考記事>>レンジで簡単に温野菜!「スチームベジ レモンハーブ味/魚介ガーリック味(エバラ食品工業株式会社)」サンプリング・レビュー

(digmar編集部)