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LRE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
LRE
所属 宇宙開発事業団(NASDA)
主製造業者 キヤノン
山田光学
富士重工業[1]
公式ページ LRE
国際標識番号 2001-038A
カタログ番号 26898
状態 運用終了
目的 H-IIAロケットの性能確認
打上げ機 H-IIAロケット試験1号機
打上げ日時 2001-08-29
07:29:00 UTC[2]
物理的特長
本体寸法 直径: 0.51 m
質量 87 kg
軌道要素
周回対象 地球
軌道 静止トランスファ軌道
近点高度 (hp) 250.8 km
遠点高度 (ha) 36198.3 km
軌道傾斜角 (i) 28.49 度
軌道周期 (P) 642分
搭載機器
Laser Rertoreflector x 126
Metal mirror plate x 24
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LRE (Laser Reflecting Equipment) は、宇宙開発事業団 (NASDA) が2001年に打ち上げたレーザ測距装置。H-IIAロケット1号機の軌道計測に使用された。

計画

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直径51 cm形で、重量は87 kg[3]。衛星の表面には「コーナー・キューブ・リフレクタ」が126個、緩い曲面のが24枚張り付けられている[4]。性能確認用ペイロード2型(VEP-2, Vehicle Evaluation Payload-2)に取り付けられ、打上げから約40分後にばねによって分離する。

LREの観測は、レーザ測距の国際的な組織である国際レーザー測距事業 (ILRS) に参加している通信総合研究所およびフランスのコートダジュール観測所との協力で行い、これらのデータを使用してNASDAがLREの軌道決定、評価を行う[4]

なお、VEP-2には軌道計測用のドップラ測距装置(DRE, Doppler Ranging Equipment)も取り付けられていたが、LREによるデータはこのDREによる軌道計測より精度が高い[4]

打上げとその後

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2001年8月29日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット1号機で打ち上げられた。打上げから約40分後、VEP-2から分離し静止トランスファ軌道に投入された[5]

2001年10月のNASDAプレスリリースにはレーザによるLREの観測が実現しなかったと報告されており[6]、事前資料にはレーザ側距まで3週間程度を目処としている[4]、とあることから計画していたLREの観測は失敗したと推測される。しかし、ドイツ応用物理学研究所FGAN)の電波レーダと美星スペースガードセンターの光学観測によるLREの観測が成功しており、これらの情報からLRE軌道データが測定されている[6]

参考文献

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  1. ^ 各論;日本の主な人工衛星等の打上げ一覧他” (PDF). 日本航空宇宙工業会. 2010年10月3日閲覧。
  2. ^ LRE”. NASA NSSDC. 2010年10月3日閲覧。
  3. ^ LRE”. Encyclopedia Astronautica. 2010年10月3日閲覧。
  4. ^ a b c d NASDA NEWS NO.236 「H-ⅡAロケット試験機1号機の性能確認用ペイロード」” (PDF). NASDA. 2010年10月3日閲覧。
  5. ^ 試作機1号機”. NASDA. 2010年10月3日閲覧。
  6. ^ a b H-IIAロケット試験機1号機レーザ測距装置(LRE)の観測状況について”. NASDA. 2010年10月3日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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