英語の冠詞についての8つのルール

冠詞とは名詞を修飾する言葉のことです。

英語には定冠詞(the)と不定冠詞(a/an)の2種類が存在します。

場合に応じて、初めて話す事柄や不特定の物について話すときは不定冠詞を使います。逆に定冠詞は、特定の物やそれまでの会話に既に出てきた事柄を示します。

冠詞は様々な言語にありますが、同じぐらい冠詞を使わない言語もあります。もし自分の母国語に冠詞が存在しなくても、驚くことはありません。

次の英語の冠詞に関する8つのルールを守ることで、ミスをぐっと減らすことができます。

冠詞を正しく選ぶことは英語のスピーキングとライティングの両方において重要です。

  1. 国や大陸の名前について

この場合は冠詞は必要ありません。ただしUSA、UK、UAEのような複数の州でできた国または普通名詞を繋げた言葉にはtheを付けます。例えばthe USA, the UK, the UAE, the Czech Republic, the Netherlandsといった場合です。

大陸や島の名前についても同様です。大陸の場合は冠詞は全く付けません。島に関しては普段は付けませんが、名詞を繋げた名前ならtheを使います。

例えばAfrica, Europe, Bermuda, Tasmania ですが the Virgin Islands, the Bahamasといった具合です。

       She lived in America.

「彼女はアメリカに住んでいた」

       They live in England.

「彼らはイギリスに住んでいる」

      My friend is from the Czech Republic.

「私の友達はチェコ出身だ」

      I will go to the Galapagos Islands next year.

「来年ガラパゴス諸島に行く」

  1. 食事について

基本的に食事に関しては冠詞は使いません。ただし特定の朝ご飯、ランチやディナーの話題の場合はtheをつけます。

例:

       I don’t eat breakfast.

「私は朝ごはんを食べない」

       We didn’t like the dinner.

「あのディナーはあまり私たちの好みではなかった」

  1. 職業名について

この場合は不定冠詞a/anをつけます。

例:

       I want to be a politician.

「私は政治家になりたい」

       My younger brother wants to be a vet.

「弟は獣医を目指している」

  1. 方角について

その方角にある地域を指す場合は大文字で書きます(the North, the South, the East, the West)が、単に方向や場所を指す場合は冠詞はつけず小文字で書きます。

前置詞と方角の言葉が並んでいる場合や、特定の地域を示す場合は定冠詞のtheを使います。動詞と並んでいたら冠詞を使いません。

例:

       They went east.

「彼らは東に行った」

       Look to the north and you will see the lake.

        「北を向けば湖が見えるよ」

       The North is cooler than the South.

「北のほうが南より涼しい」

  1. 海、湖、川や運河の名前について

これらの水系には定冠詞を使います。

例えばthe Amazon, the Indian Ocean, the Red Sea, the Suez Canalといった具合です。

       I would like to swim in the Red Sea, and you?

「私は紅海で泳いでみたい。あなたは?」

       The Amazon is the longest river in the world.

「アマゾン川は世界で一番長い川だ」

  1. 一つしかないものの名前について

これはその名前で呼ぶものがこの世に一つしか存在しないという意味です。特にthe sun, the moon, the internet, the sky, the earthの場合を指すルールです。

例:

       The sun is a star.

「太陽は恒星の一つだ」

       We looked up at all the stars in the sky.

「空のたくさんの星を見上げた」

       He is always on the internet.

「彼はいつもネット上にいる」

  1. 不可算名詞について

不可算名詞とは数えられない名詞のことです。複数系に-sがつくかどうかで可算名詞を見分けることができます。

ただし全てのルールにはたくさんの例外が付きまといます。基本的に不可算名詞には冠詞を使いません。が、もし特定のものの話をしているなら、theをつけます。

例:

       I like bread/milk/honey.

「私はパン/牛乳/はちみつが好きだ」

       I like the bread/the milk/the honey. (specific bread/milk/honey)

「このパン/牛乳/はちみつは好きだ」(特定のパン/牛乳/はちみつを指している)

  1. 苗字について

ある家族のメンバー全員を指す場合、苗字の前に定冠詞theを使います。こうすることによって特定のグループを一言で表すことができます。この場合の苗字は複数形に変化します。

例:

       The Smiths are coming for dinner today.

「今日はスミス家が夕食にくる」

       Have you seen the Johnsons recently?

「最近ジョンソン家の誰かを見かけましたか?」

上記のルールで全ての英語の冠詞をカバーできるとは限りませんが、これらを踏まえて今後の勉強に活かしていただければ幸いです。

頑張ってください!

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どーも!けんたろうです!Preplyで日本語と英語を教えています。 日本の高校で英語を教えていました。教えることがとても好きです。 楽しいレッスンを用意していますので、いつでも来てください!

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