選り抜き記事
立憲民主党(露: Конституционно‐демократическая партия)は、かつて存在したロシアの自由主義政党。ロシア帝国末期の国会において有力政党として種々の改革を要求し、二月革命後の臨時政府では政権を担った。略称はカデット。「教授の党」とも呼ばれたように、大学教授や弁護士、貴族などを中心とした知識人の政党だった。
「超階級」的な立場を標榜したこの党は、労働者の権利保障、女性参政権の実現、ユダヤ人差別の廃止など、当時のロシアにおいてはかなり先進的な内容の政策を掲げていた。体制に対して非妥協的な政党だったとも逆に「反革命的」な政党だったとも評されるが、いずれにせよ、カデットの構想は、当時のロシアの現実に適さない面があったと考えられている。……
- 鵲尾形柄香炉、国宝指定名称「金銅柄香炉」は、東京国立博物館所蔵の柄香炉であり、法隆寺献納宝物のひとつとして国宝に指定されている。柄香炉の一種であり、柄の先端の形状がその名の通り鵲(カササギ)の尾に似ていることからそう呼ばれている……
- 『廻廊にて』は、辻邦生の長編小説。亡命ロシア人の画家であるマーシャの、外面的には報われることのなかった生涯を、彼女の日記や友人の証言、語り手の回想により再構成する、という設定をとる。辻の最初の長編小説であり、辻は本作により1963年(昭和38年)、第4回近代文学賞を受賞した……
- 球果は、裸子植物の針葉樹類が形成する胞子嚢穂(生殖器官)である。「果」と表現されるが、厳密には果実ではない。針葉樹類の球果は単性胞子嚢性であり、花粉を生じる小胞子嚢性の雄性球果と種子を生じる大胞子嚢性の雌性球果に分けられる……