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ピエール・ポラン / Pierre・Paulin

ピエール・ポランはフランス出身のデザイナー。1927年に生まれ、2009年に亡くなる。当初は、大叔父や叔父が芸術関係の仕事をしていたことから、自身も彫刻家を目指していたが、怪我により断念。一転してエコール・カモンド校に入り、家具の勉強を始める。ピエール・ポランが影響を受けたのは、シェルチェアが世界中でヒットしているイームズや、チューリップチェアでおなじみ、20世紀のアメリカを代表する建築家サーリネンなど。1954年には、世界初の家具のマスプロダクトに成功したトーネット社と、オランダで100年以上の歴史を持つアーティフォート社から家具を発表。1965年には、デザイン性と機能性に優れたリボンチェアを発表して、注目のデザイナーに。リボンチェアは唇にも見えるようなフォルムで、人気商品となる。その後、舌に見えるタンチェアやマッシュルームも発表。発想力豊かで、革新的なデザインの製品は、その後のデザイナーたちに多大な影響を与えた。1970年には、大阪万博にも登場。メタルの土台に、あらゆる角度でたくさんのパーツをつないで、最後に入る中央のクッションが、長い接触面の摩擦をうみフォルムを固定するという巨大ソファ「アンンフィス」を出展。新発想の巨大ソファは、人々を驚かせ、パリ日航ホテルのロビーにも使われた。

Pierre Paulin Project by Louis Vuitton

ルイ・ヴィトンが手がけたピエール・ポランの幻の家具