最新記事
映画

『バッドボーイズ』最新作が世界的ヒット! 「出禁」のウィル・スミスはもう許されました

Bad Boy Will Is Back

2024年6月27日(木)21時40分
シャノン・パワー
ウィル・スミス

人気シリーズ『バッドボーイズ』で無敵の観客動員力を証明してみせたウィル・スミス MANNY HERNANDEZ/GETTY IMAGES

<2022年のアカデミー賞授賞式で起こった衝撃のビンタ事件。Xにあふれるウィル・スミスへのエール、『バッドボーイズ RIDE OR DIE』とその後に控える出演作。映画ファンは彼に味方したようです>

映画ファンはウィル・スミスを許したらしい。新作『バッドボーイズ RIDE OR DIE』(日本公開中)で、スミスは驚異のカムバックを果たした。

事件が起きたのは2022年3月のアカデミー賞授賞式でのことだった。プレゼンターを務めたコメディアンのクリス・ロックが壇上でスミスの妻ジェイダの脱毛症を揶揄。これに激怒したスミスがステージに駆け上がり、ロックに平手打ちを食わせたのだ。


この一件でスミスはハリウッドの鼻つまみ者となり、10年間アカデミー賞関係のイベントへの参加を禁じられた。

だが観客は彼に味方した。映画情報サイトのボックス・オフィス・モジョによれば、『バッドボーイズ』は公開直後の週末に世界で1億460万ドルの興行収入を上げた。6月7日に封切られたばかりなのに、既に今年の興行ランキングで7位につけている。

SF大作『アイ・アム・レジェンド』の続編も待機中

スミスとマーティン・ローレンスの刑事コンビが大暴れするアクションシリーズも、今回で第4弾。SNSには満席の映画館を写した画像があふれ、スミス自身も映画館に登場してファンを驚かせた。

映画監督のマシュー・A・チェリーは、X(旧ツイッター)に「言っておくが僕らがウィル・スミスを見限ったことは一度もない」と投稿した。


ほかにもSNS上にスミスへのエールがあふれた。例えば──

「あのビンタくらいでウィル・スミスのキャリアは失速しない。黒人の観客はそもそもクリス・ロックなんか相手にしていない」。

「あと10回クリス・ロックをひっぱたいてもいいから、もっと『バッドボーイズ』を見せて」

「メディアも同業者もスミスを干そうとしたが、彼は客を映画館に呼べる最後の映画スターの1人だ」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ヒズボラ、イスラエルへの新たな攻撃を警告 民間人標

ワールド

パリ五輪開会式、警官4.5万人配備 トランプ氏銃撃

ワールド

G7、不公正貿易への取り組み強化 貿易相会合

ビジネス

英インフレ期待、6月は4年超ぶり低水準=シティ・ユ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:まだまだ日本人が知らない 世界のニュース50
特集:まだまだ日本人が知らない 世界のニュース50
2024年7月16日/2024年7月23日号(7/ 9発売)

日本の報道が伝えない世界の仰天事実。世界の今が見えるニュースクイズ50

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ミサイル迎撃の「劇的瞬間」と祝福の雄叫び...「普段着」のウクライナ兵がMANPADSで敵の攻撃を一蹴する衝撃映像
  • 2
    最重要は「2度洗い」⁈ SNSで話題のヘアケア「本当の効果」を専門家に聞く
  • 3
    ロシアとの戦争で、米軍を含む80万人を即座に前線に送り込むための「陸上回廊」計画とは
  • 4
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った…
  • 5
    米半導体大手エヌビディア株のジレンマ...投資集中で…
  • 6
    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過…
  • 7
    トランプを「バカ」と揶揄した副大統領候補...「39歳…
  • 8
    この「自爆ドローンでロシア軍撃破の瞬間」映像が「…
  • 9
    日本の航空自衛隊、中国機とロシア機に対する「緊急…
  • 10
    「なぜ日本が支援?」池上彰と考える、侵攻が続くウ…
  • 1
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った猛烈な「森林火災」の炎...逃げ惑う兵士たちの映像
  • 2
    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過ぎ」で話題に
  • 3
    ロシアの巡航ミサイルが「超低空飛行」で頭上スレスレを通過...カスピ海で漁師が撮影した衝撃シーン
  • 4
    着陸する瞬間の旅客機を襲った「後方乱気流」...突然…
  • 5
    北朝鮮の「女子アナ」がショック死 「内臓がはみ出し…
  • 6
    ドイツ倒産件数が前年同期比で41%増加...予想大幅に…
  • 7
    ミサイル迎撃の「劇的瞬間」と祝福の雄叫び...「普段…
  • 8
    ウクライナ水上ドローン、ロシア国内の「黒海艦隊」…
  • 9
    シャーロット王女の的確なアドバイス...「ボスの風格…
  • 10
    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った猛烈な「森林火災」の炎...逃げ惑う兵士たちの映像
  • 3
    ウクライナ水上ドローン、ロシア国内の「黒海艦隊」基地に突撃...猛烈な「迎撃」受ける緊迫「海戦」映像
  • 4
    韓国が「佐渡の金山」の世界遺産登録に騒がない訳
  • 5
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 6
    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過…
  • 7
    携帯契約での「読み取り義務化」は、マイナンバーカ…
  • 8
    爆破され「瓦礫」と化したロシア国内のドローン基地.…
  • 9
    「何様のつもり?」 ウクライナ選手の握手拒否にロシ…
  • 10
    ウクライナ戦闘機、ロシア防空システムを「無効化」.…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中