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栄養士が推奨。抗炎症効果が期待できる5つの食品

さまざまな病気の発症に関係していることから、万病のもととも呼ばれる慢性炎症。それを抑える効果があるとされる「抗炎症食品」について、フランス版『VOGUE』エディターが栄養士にASK。毎日の食生活に比較的取り入れやすい、5つの食材を教えてもらった。

慢性炎症を抑えるために取り入れたい、5つの食品

Photo: joannawnuk/Getty Images

生活習慣病や肌トラブル、さらにはうつや不安といった心身の不調に結びついていることから、「万病のもと」とも呼ばれる慢性炎症。そこで栄養士でヘルスコラムニストのソフィー・ジャンヴィエは、抗炎症ダイエットをもっと広めたいと考えている。抗炎症ダイエットとは、炎症を抑える栄養素を多く取り入れた食事療法のこと。彼女曰く、活力が増し、消化がよくなり、関節痛が減り、血糖値が安定する上に、健康的な体重を維持できるという。また、生活習慣病の予防はもちろん、子宮内膜症や湿疹、ニキビに悩む人にも理想的だそうだ。

ここでは毎日の食生活に比較的取り入れやすい、抗炎症食品をジャンヴィエが5つ教えてくれた。

1.ナッツ類

アーモンドやくるみ、カシューナッツなどのナッツ類は、食物繊維、植物性タンパク質、ミネラル、抗酸化物質、そして不足しがちなオメガ3脂肪酸の供給源。オメガ3脂肪酸は抗酸化作用も持つため、炎症性疾患、肌荒れ、認知、うつや不安の改善などにつながるという。マグロ、サーモン、イワシ、サバなど、脂質の高い魚を週に2回ほど取り入れるのもおすすめだ。

2. ブルーベリー

老化の原因となる酸化ストレスを軽減する効果があるブルーベリー。ラズベリーやレッドカラントなどのベリー類全般と同様に、ポリフェノール(アントシアニン)の含有量はトップクラス。その優れた抗炎症作用は数多くの研究結果で明らかになっている。

3. そばの実

Photo: annabogush/Getty Images

そばの実は食物繊維、抗酸化物質、植物性タンパク質が豊富で、かつグルテンフリー。食物繊維は微生物叢の善玉菌の「エサ」となり、抗炎症物質を産生する。また、蕎麦は米やパスタよりもGI値が低い。

4. ケフィア

黒海とカスピ海に囲まれた山岳地帯のコーカサス地方で、2000年以上も前から飲まれ続けてきたケフィア。この発酵飲料には天然のプロバイオティクスが含まれており、マイクロバイオームをより豊かで多様なものにする働きがある。消化の改善、免疫力の強化、肌トラブルの軽減、うつ病や不安症の緩和など、腸内細菌叢を整えることで多くのメリットが期待できる。

5. カカオ85%のダークチョコレート

高カカオで砂糖が少ないものである限り、チョコレートは健康にいいとされる。カカオは栄養の宝庫で、とりわけ抗酸化作用のあるカカオポリフェノールが豊富。また、ミネラル、食物繊維、さらに脂肪燃焼作用があるテオブロミンも含んでいる。一方で、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートは炎症を促進する可能性があるという。

Text: Marie Bladt Adaptation: Motoko Fujita
From VOGUE.FR