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セリーヌ・ディオンとレディー・ガガ、パリオリンピック2024開会式で身を包んだ唯一無二のルック

パリオリンピック2024の開会式は、レディー・ガガの華やかなパフォーマンスで幕を開け、セリーヌ・ディオンの感動的な歌で幕を閉じた。
セリーヌ・ディオン、パリオリンピック開会式This handout released by the Olympic Broadcasting Services shows a view of singer Celine Dion...
Photo: Handout/Getty Images

数年間の活動休止を経て、セリーヌ・ディオンパリオリンピック2024の開会式でステージに凱旋した。 セーヌ河岸でレディー・ガガがショーをスタートさせた後、カナダ出身のレジェンドはエッフェル塔のテラスで4時間のスペクタクルを締めくくった。

この噂を聞いていた人々にとって、歌姫たちの登場はさほど驚くことではなかったかもしれないが、2人の衣装は厳重に管理されていた。 愛国心あふれるユニフォームに身を包んだアスリートたちの海(この場合は川)の中で、セリーヌ・ディオンとレディー・ガガは誰よりも目立つ必要があった。 そこでディオール(DIOR)の出番だ。

Photo: Maja Hitij/Getty Images

レディー・ガガは、キャバレーの精神とその最も輝かしいスターを称えるパフォーマンスで、開会式の幕開けを飾った。サンルイ島の先端にあるバリエ広場で行われたこの華やかな瞬間のために、彼女はアイコニックなジジ・ジャンメールの「Mon Truc en Plumes」を披露。この名曲は、クリスチャン・ディオールがバレエ衣装をデザインしていた振付師、ローラン・プティによって1961年に考案された。

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レディー・ガガによる壮大なショーは、まさに1946年にパリで創設して以来、ディオール メゾンが紡いできた芸術とオートクチュールの素晴らしい対話にスポットライトを当てたものだ。マリア・グラツィア・キウリが彼女のために考案したクリエイションは、ブラックサテンのビスチェにディオール メゾンが制作したカドールのパンティを組み合わせ、その上にショートジャケットを羽織り、荘厳なフェザーのスカートをブラックとピンクの気品あるパレットで仕上げている。さらにスティーブン・ジョーンズが手がけたヘッドドレスがアクセントになっている。

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レディー・ガガはパフォーマンスをしながら徐々に衣装を脱ぎ、最後にはミュージックホールの芸術を象徴するアクセサリー「Cul de Paris」を身につけて登場。17人のミュージシャンと10人のダンサーに囲まれ、オードリー・ヘプバーン主演の映画『サブリナ』(1954)にインスパイアされた衣装と老舗キャバレー「リド・ドゥ・パリ」のポンポンで着飾った彼女のパフォーマンスは、時を超えた魅惑的な旅とパリの魅惑的な伝説を見事に体現した。

Photo: © Sophie Carre
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そして、フィナーレを飾ったセリーヌ・ディオンのまばゆいばかりの輝きを放つ登場には、大きな拍手と歓声が沸き起こった。数年ぶりにカムバックを遂げた彼女は、エッフェル塔の2階で、オリンピックの輪が荘厳にそびえ立つ中、エディット・ピアフの「愛の讃歌」を熱唱。そんな特別なステージで着用したのは、マリア・グラツィア・キウリが特別にデザインしたディオールのオートクチュールだ。スパンコールが刺繍され、何千ものシルバービーズを散りばめた500メートルを超えるフリンジで強調された白いシルクジョーゼットのガウンに身を包み、感動的なパフォーマンスを披露した。

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Photo: Handout/Getty Images

セリーヌは2022年12月にインスタグラムに投稿した映像で、難病スティッフ・パーソン症候群と診断されたことを公表。この病気は、中枢神経系に影響が出て身体の硬直や痙攣を引き起こすもので、やがて腕や顔、そして足の筋肉が硬くなる症状が出るという。予定していたツアー日程をすべてキャンセルし、治療に専念していたが、今年2月に開催された第66回グラミー賞年間最優秀アルバム賞のプレゼンターとしてサプライズ登場し、6月には彼女のドキュメンタリー「アイ・アム セリーヌ・ディオン~病との戦いの中で~」のプレミアイベントに息子レネ・チャールズ・アンジェリルとともに参加するなど、表舞台に出る機会が増えていた。

Photo: © Sophie Carre
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