誰も予想していなかったサプライズだった。セリーヌ・ディオンが2月4日(現地時間)に行われた第66回グラミー賞にサプライズ登場し、テイラー・スウィフトに年間最優秀アルバム賞を授与した。2022年にスティッフ・パーソン症候群(SPS)であることを公表して以来、彼女にとって初めてのアワードとなった。
ステージに立つ彼女はこう話す。「私がここにいられて幸せだと言うとき、本当に心からそう思っています 」「グラミー賞に出席できる幸運に恵まれた人たちは、音楽が私たちの人生、そして世界中の人々に多大な愛と喜びをもたらしてくれることを決して当たり前に思ってはいけません」
過去2年間、セリーヌは静かにスポットライトから遠ざかり、筋肉のこわばりや痛みを伴う痙攣を引き起こすスティッフ・パーソン症候群と闘い続けてきた。「残念ながら、痙攣は私の日常生活のあらゆる面に影響を及ぼし、時には歩くときに困難を引き起こし、声帯を使って慣れたように歌うことができません」と2022年12月に難病を患っていることをインスタグラムに投稿したビデオを通じて公表し、治療に専念するために2024年のツアー日程をすべてキャンセルした。
しかし、今夜のグラミー賞で彼女は再びスポットライトを浴びる場に戻ってきた。この日、エレガントなヴァレンティノ(VALENTINO)のピンクのシフォンドレスにキャメルのコートを合わせ、ステージに降臨。そして4度目の年間最優秀アルバム賞を受賞するという快挙を成し遂げたテイラー・スウィフトにトロフィーを手渡した。
Text: Christian Allaire
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