コラム

「叩かれやすい」若い女性起業家が実践する「嫌な感情の手放し方」はこんなにシンプル

2023年06月19日(月)18時45分
ハヤカワ五味

ハヤカワ五味氏(「お金のまなびば!」より)

<起業家は日々多くのストレスと闘っている。若手の女性起業家は「親や男の金でやっているのだろう」と叩かれやすいというフェムテック・フェムケア業界の起業家・ハヤカワ五味氏は、どんなメンタルケアを行っている?>

他人の言動に振り回され、嫌な気持ちを思い出してはクヨクヨする......。マイナスの感情をいつまでも持ち続けたせいで、上手く回っていたことさえも悪い方向に行ってしまったことはないだろうか。

日本の資産運用会社、レオス・キャピタルワークスが運用するYouTubeチャンネル「お金のまなびば!」の動画「仕事のモチベーションを落とさないようにする秘訣【藤野英人×ハヤカワ五味】」では、「叩かれやすい」女性起業家がネガティブな人や感情にどのように向き合っているかを紹介している。

最高投資責任者である藤野英人氏が今回対談したのは、ハヤカワ五味氏。ハヤカワ氏は大学在学中に女性の小さな胸を「シンデレラバスト」と表現し、ランジェリーブランドを立ち上げた。以来、女性の体や健康のケアをする「フェムケア」、ファッションなどの分野においてさまざまな事業を手掛けてきた若手起業家だ。

起業から10年。ハヤカワ氏によると、若手の女性起業家はとかく「親や男の金でやっているのだろう」と叩かれやすいという。そんなストレスも多いなか、失敗したときや精神的に落ち込んだときにどのように立ち直るのかと聞かれると、

「睡眠と食事は大前提。私はどんな状況でも眠れるタイプで、食事は疲れていても抜かないようにしている」と意外にもシンプルな答えが返ってきた。そして、考え方を変えたことも大きいという。

「嫌なことがあったとき、後からじわじわと他人の発言の真意を考えて悩むのをやめた。『そういうこともあるか』と脇に置いたり、『誰がこの人にこんな発言をさせてしまったのか』と環境のせいにしたり。ありとあらゆる方法で嫌な気持ちを手放すようにした」

さらに、「攻撃的な発言をする人は、めぐりめぐって周りの人に助けてもらえないこともあると思うので、あまり関わらないようにすることが大事」とハヤカワ氏。

どんなに思い悩もうが、相手は自分の発言も忘れて家に帰りスヤスヤ眠るだけ。時間の浪費をやめ、建設的な物事に時間を割いたほうが賢明なのかもしれない。

ハヤカワ氏の発言に対し、「起業家に向いている」と太鼓判を押す藤野氏。逆に、時間があっても眠れない人、ネガティブな気持ちを引きずるような人は成功しにくいという。

プロフィール

藤野英人

レオス・キャピタルワークス 代表取締役会長兼社長、CIO(最高投資責任者)
1966年富山県生まれ。国内・外資大手資産運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年にレオス・キャピタルワークスを創業。日本の成長企業に投資する株式投資信託「ひふみ投信」シリーズを運用。投資啓発活動にも注力しており、東京理科大学MOT上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、日本取引所グループ(JPX)アカデミーフェロー、一般社団法人投資信託協会理事を務める。主な著書に『投資家みたいに生きろ』(ダイヤモンド社)、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『さらば、GG資本主義――投資家が日本の未来を信じている理由』(光文社新書)など。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米デル、通年見通しを上方修正 旺盛なAIサーバー需

ワールド

ハリス氏インタビュー、共和から閣僚起用も 移民政策

ワールド

フーシ派攻撃の損傷タンカー、原油流出なし=EU海軍

ビジネス

アップルとエヌビディア、オープンAIに出資交渉=報
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本と世界の不動産大変動
特集:日本と世界の不動産大変動
2024年9月 3日号(8/27発売)

もはや普通の所得では家が買えない──日本でも世界でも不動産が激変の時を迎えている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 2
    Number_iの3人は「めっちゃバランスがいい」──デビュー曲から作詞を担当するラッパーPecoriが明かすメンバーの関係性
  • 3
    「ローカリズムをグローバルにという点で、Number_iにはめちゃくちゃ可能性を感じている」
  • 4
    小池都知事は「震災時の朝鮮人虐殺」を認める「メッ…
  • 5
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 6
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 7
    不動産大手への集中が招いた中国バブル崩壊
  • 8
    非喫煙者も「喫煙所が足りない」と思っていた──喫煙…
  • 9
    【全国1万人調査】金融資産「1億円以上」3%、株式投…
  • 10
    日本列島を北上か、「ライブ進路予想図」で台風10号…
  • 1
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじい攻撃」で燃え続けるロシアの弾薬庫を捉えた映像が話題に
  • 2
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 3
    ロシア国内クルスク州でウクライナ軍がHIMARS爆撃...クラスター弾が「補給路」を完全破壊する映像
  • 4
    ドードー絶滅から300年後、真実に迫る...誤解に終止…
  • 5
    「ローカリズムをグローバルにという点で、Number_i…
  • 6
    ロシア本土を直接攻撃する国産新兵器をウクライナが…
  • 7
    「砂糖の代用品」が心臓発作と脳卒中のリスクを高め…
  • 8
    黒澤映画の傑作『七人の侍』公開70周年の今、全米で…
  • 9
    誰も指摘できない? 兵士の訓練を視察したプーチンの…
  • 10
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すればいいのか?【最新研究】
  • 4
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 5
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 6
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 7
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 8
    バフェットは暴落前に大量の株を売り、市場を恐怖に…
  • 9
    古代ギリシャ神話の「半人半獣」が水道工事中に発見…
  • 10
    【画像】【動画】シドニー・スウィーニー、夏の過激…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story