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ガナサン人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガナサン人
Nganasan
ガナサン人, 1927.
居住地域
ロシアの旗 ロシア862 (2010年)
言語
ガナサン語ロシア語
宗教
アニミズムシャーマニズム東方正教会
関連する民族
セリクプ人ネネツ人エネツ人

ガナサン人(ガナサンじん、ロシア語: нгана́саны́, ラテン文字転写: Nganasan)は、ロシア極北地方のサモエード系先住民族である。

概要

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シベリアの中部、北極海に突き出たタイミル半島に居住する。自称は"ня"(ニャ)で「仲間」の意。「ガナサン」は「人間」 nganasaという言葉に由来する。古くは「タブギー」「サモエード・タブギー」と呼ばれた。 ウラル語族サモエード語派に属すガナサン語を話し、人種的にはモンゴロイドに属す。ロシアに834人(2002年)居住するほか、本来の居住域外のウクライナに44人(2001年)[1]居住しており、ウクライナ在住のガナサン人はウクライナ人と混血して、コーカソイド化している。

言語

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1989年の旧ソ連最後の人口統計では1,278人中、ガナサン語の話者は1,063人で、母語保存率は93.2%だった[2]

遺伝子

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ガナサン人にはウラル語族に関連するY染色体ハプログループN系統が92%の高頻度で観察される[3]

脚注

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  1. ^ State statistics committee of Ukraine - National composition of population, 2001 census (Ukrainian)
  2. ^ 金子亨『先住民族言語のために』草風館、1999年、78頁。 
  3. ^ Tambets, Kristiina et al. 2004, The Western and Eastern Roots of the Saami—the Story of Genetic “Outliers” Told by Mitochondrial DNA and Y Chromosomes