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ハゲワシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハゲワシ亜科(広義)
クロハゲワシ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: タカ目 Accipitriformes
: タカ科 Accipitridae
階級なし : ハゲワシ多系統
和名
ハゲワシ(禿鷲)
英名
Old World Vulture
亜科

ハゲワシ(禿鷲)は、鳥類タカ目タカ科のうち死肉を主な餌とする一群の種の総称である。かつて狭義にはクロハゲワシの標準和名だった。

旧大陸の低緯度に生息し、英語では Old World vulture と呼ぶ。似た生態で新大陸に住むコンドル科 Cathartidae (New World vulture) とは科レベルで離れた系統にある。

またハゲタカ(禿鷹)はハゲワシ類やコンドル類の俗称である。

系統と分類

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かつては、ハゲワシ亜科 Aegypiinae とする説と、2つの系統からなる多系統であるとしハゲワシ亜科 Aegypiinae・ヒゲワシ亜科 Gypaetinae に分離する説とがあったが、それぞれの亜科にどの種を入れるかは確定しなかった。分子系統により2亜科に分離され、それぞれに属する種も確定した[1]

タカ科

ハイイロトビ亜科 Elaninae

チュウヒダカ亜科 Polyboroidinae

ヒゲワシ亜科 Gypaetinae

ハチクマ亜科 Perninae

チュウヒワシ亜科 Circaetinae

ハゲワシ亜科 Aegypiinae

その他のタカ科

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翼を広げると時には3m近くになる巨大な猛禽インドハゲワシ

2亜科には9属16種が属す。属・種は国際鳥類学会議 (IOC) による[2]ハゲワシ属 Gyps は8種からなるがそれ以外は単型属である。日本ではクロハゲワシのみが稀な迷鳥として記録されている。

このうちヒゲワシ亜科のヒゲワシは和名に「ハゲワシ」が付かないが、英語では vulture がつき、生態はハゲワシ的な腐肉食である。

一時 Brown & Amadon (1968) により、ヤシハゲワシ Gypohierax がハゲワシからウミワシ類が進化する際の「遷移型」だとされウミワシ亜科 Haliaeetinae に移された。ただし実際はウミワシ類はハゲワシのどちらの亜科とも近縁ではない。

一時 Lerner & Mindell (2005) により、マダガスカルヘビワシ Eutriorchis がチュウヒワシ亜科からヒゲワシ亜科に移されたが、その後ハチクマ亜科に移された[3]。生態はハゲワシ的ではなく、ヘビワシ類のようにヘビなどを捕食する。

出典

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