ブラックアダム (映画)
ブラックアダム | |
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Black Adam | |
監督 | ジャウム・コレット=セラ |
脚本 |
アダム・スティキエル ロリー・ヘインズ ソーラブ・ノシルヴァーニ |
原作 |
オットー・バインダー C・C・ベック 『ブラックアダム』 |
製作 |
ドウェイン・ジョンソン ダニー・ガルシア ハイラム・ガルシア ボー・フリン |
出演者 |
ドウェイン・ジョンソン サラ・シャヒ オルディス・ホッジ ノア・センティネオ クインテッサ・スウィンデル マーワン・ケンザリ ピアース・ブロスナン |
音楽 | ローン・バルフ |
撮影 | ローレンス・シャー |
製作会社 |
ニュー・ライン・シネマ DCフィルムズ セブン・バックス・プロダクションズ フリン・ピクチャー・カンパニー |
配給 | ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
公開 |
2022年10月21日 2022年12月2日 |
上映時間 | 125分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 |
$168,152,111[1] $393,252,111[1] |
前作 |
DCEU ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結(2021年) |
次作 |
DCEU シャザム!〜神々の怒り〜(2023年) |
『ブラックアダム』(Black Adam)は、DCコミックスのヴィラン「ブラックアダム」をベースとする、2022年公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。監督はジャウム・コレット=セラ、脚本はアダム・スティキエル、ロリー・ヘインズ・ソーラブ・ノシルヴァーニが務め、ドウェイン・ジョンソン、サラ・シャヒ、ノア・センティネオ、オルディス・ホッジらが出演する。「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)の11作目の作品。
あらすじ
紀元前2600年。カーンダック国はアクトン王に支配され、人々はエタニウムという魔法の鉱石を掘り出すための奴隷とされた。アクトン王はエタニウムを原料に、悪魔サバックの魔力の源である“サバックの王冠”を作り、無敵の大王になろうとしていた。魔術師評議会は正義の心を持つ少年を選び、人々を救う勇者とした。勇者は大王に勝ち、“サバックの王冠”は隠されて、勇者は姿を消した。
5000年後の現代。カーンダック国は侵略者インターギャングに占領されていた、自由を求めて活動するアドリアナは指名手配犯だが、文献を調べて“サバックの王冠”の隠し場所を突き止めた。弟や仲間の手を借りて洞窟で王冠を発見するアドリアナ。しかし、そこにインターギャングの軍隊が現れた。仲間の一人のイシュマエルが敵のスパイだったのだ。追い詰められたアドリアナが敷石に刻まれた呪文を唱えると、封じられていた古代の勇者が復活した。
空を飛び電撃を放って敵を殲滅させ、傷ついても超能力で回復する勇者。アドリアナの息子アモンは、「人々を救う勇者。現代の市民たちも待ち望む、テス・アダムが蘇った!」と讃えた。しかし、ヒーローではないと否定するテス・アダム。
正義の組織JSAは、超人が殺人を犯したとの報を受け、テス・アダムを捕獲するためにホークらスーパーヒーローをカーンダック国に派遣した。ヒーローたちと互角以上の力で戦うテス・アダム。だが、町の人々が伝説の勇者の復活を讃えると、テス・アダムは戦いの場から逃げるように飛び去ってしまった。
正しい歴史書の内容をアドリアナに話すホークたち。5000年前に力を得たテス・アダムはアクトン王を殺した。しかし、怒りに我を忘れたテス・アダムは、力を爆発させて町を破壊し多くの市民を殺したのだ。
アドリアナが隠し持っている“サバックの王冠”を奪うために、息子のアモンを誘拐するイシュマエル。アクトン王の末裔であるイシュマエルは、王冠を被ることで無敵の大王に変身できるのだ。テス・アダムは間一髪でイシュマエルを殺し、変身を阻止した。
5000年前の真実をホークに話すテス・アダム。勇者の力を得て人々のために戦ったのは、テス・アダムの息子のフルートだった。アクトン王は報復にフルートの家族を殺した。虫の息だった父親に勇者の力を移すことで蘇生させるフルート。だが、生身に戻ったフルートは兵士に射殺されたのだった。現代の世での殺戮に疲れたテス・アダムは、勇者の力を解く呪文「シャザム」を唱えて生身に戻り、JSAの秘密基地で仮死状態の眠りについた。
実はイシュマエルが変身するためには死ぬことが必須条件だった。テス・アダムに殺されたイシュマエルの魂は悪魔の住む“終末の岩”に運ばれ、悪魔サバックとして復活した。ヒーローの一人であるドクター・フェイトは死を覚悟してサバックと戦いながら、テレパシーでテス・アダムに呼びかけた。その声に応えて目覚めたテス・アダムは復活し、ホークと共にサバックを倒して、ヒーロー“ブラック・アダム”として生きる道を選んだ。
登場人物・キャスト
- テス・アダム / ブラックアダム
- 演 - ドウェイン・ジョンソン、日本語吹替 - 楠大典[2][3]
- 5000年前に投獄されたカーンダックのアンチヒーロー。愛する者を殺された後、息子であるフルートから死の直前に魔術師シャザムより授かった様々なエジプトの神々の力を手にして最強の半神となるが、その力を復讐のために振るいそれを果たす。後に魔術師達に封印されるが、現代でアドリアナが遺跡にて復活の呪文を唱えたことで5000年の時を経て復活を遂げ、破壊神として動き出す。彼の力の源となる神々は、シャザムとは違いエジプト神話の神々の力となっている。「シュー(Shu)の体力、ホルス(Horus)のスピードと飛行能力、アモン(Amen)の剛力、ゼフティ(Zehuti)の知識、アトン(Aton)の雷、メヘン(Mehen)の勇気」を持っており、シャザムと同じく「シャザム!」と唱えればその力が身に宿る。なお演じたジョンソンはコレット=セラ監督とは『ジャングル・クルーズ』に続き二度目のタッグである。
- アドリアナ・トマズ
- 演 - サラ・シャヒ、日本語吹替 - 坂本真綾[2][3]
- カーンダックの大学教授でありファイター。
- アモン・トマズ
- 演 - ボディ・サボンギ、日本語吹替 - 山崎智史[2][3]
- アドリアナの息子。
- 演じるボディ・サボンギは、過去に『レジェンド・オブ・トゥモロー』でザリ・アドリアナ・トマズの弟であるベヘラド・トマズも演じている。なお、アモン・トマズはコミックスではアドリアナ・トマズの弟である。
- カリーム
- 演 - モハメド・アメル、日本語吹替 - 島田岳洋[2][3]
- アドリアナの弟。
- フルート / テス・アダム
- 演 - ジャロン・クリスチャン、ウリ・ラトゥケフ
- アダムの息子。魔術師シャザムに勇者へと選ばれるが、父に力を託した後、自らの命と引き換えに守り絶命してしまう。
- 政府組織 A.R.G.U.S.のトップにして米国政府の高官であるアマンダ・ウォラー直属のスーパーヒーローチーム。
- カーター・ホール / ホークマン
- 演 - オルディス・ホッジ、日本語吹替 - 杉村憲司[2][3]
- ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカのリーダー。高い怪力・耐久力・回復能力・飛行能力を有し、金属製の翼が付いているアーマーを装着し、ブラックアダムと対峙する。
- ケント・ネルソン / ドクター・フェイト
- 演 - ピアース・ブロスナン、日本語吹替 - 田中秀幸[2][3]
- 魔術を学び、未来を見透せる力を秘めた魔法の運命のヘルメットを与えられた魔術師にして考古学者の息子であり、ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカの最古のメンバー。
- アルバート・“アル”・ロススタイン / アトム・スマッシャー
- 演 - ノア・センティネオ、日本語吹替 - 榎木淳弥[2][3]
- ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカの新メンバーで、分子構造を制御し自らの大きさと強さを操作することが出来る能力を持つ。
- マクシーン・ハンケル / サイクロン
- 演 - クインテッサ・スウィンデル、日本語吹替 - 内田真礼[2][3]
- 邪悪な科学者の人体実験によって風をコントロールしたり、音波を出すことが出来る能力を持つようになった、ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカの新メンバー。アビゲイル・“マー”・ハンケル / レッド・トルネードの孫娘。
その他登場人物
- イシュマエル・グレゴール / サバック
- 演 - マーワン・ケンザリ、日本語吹替 - 加瀬康之[2][3]
- カーンダックを支配している組織;インターギャングのリーダー。ある悪魔の力をその身に宿す“サバックの王冠”を探しており、ブラックアダムとジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカと対峙する。
- アマンダ・ウォラー
- 演 - ヴィオラ・デイヴィス、日本語吹替 - 上村典子[2][3]
- 政府組織 A.R.G.U.S.のトップにして、スーサイド・スクワッドに命令を与える米国政府の高官。
- エミリア・ハーコート
- 演 - ジェニファー・ホランド、日本語吹替 - 水樹奈々[2][3]
- ウォラーの部下。
- サミール
- 演 - ジェームズ・クサティ=モイヤー、日本語吹替 - 小西克幸[3]
- アドリアナとカリームの同僚。
- アル・プラット
- 演 - ヘンリー・ウィンクラー、日本語吹替 - 高桑満[3]
- アルバートの叔父にして、初代アトム・スマッシャー。
- 魔術師シャザム
- 演 - ジャイモン・フンスー、日本語吹替 - なし
- テス・アダムの息子であるフルートを勇者に選んだ古代の魔術師。後に、ビリー・バットソン / シャザムにも力を与える。
- クラーク・ケント / スーパーマン
- 演 - ヘンリー・カヴィル(ノンクレジット)、日本語吹替 - 星野貴紀[3]
- クリプトン星の滅亡から生き延び地球へ飛来、カンザス州で育ったクリプトン人にして、ジャスティス・リーグのメンバー。ミッドクレジットシーンに登場し、ブラックアダムと対話しようとする。
製作
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企画
製作準備
製作
編集
公開
2021年に1度延期が決まり、2022年7月29日にアメリカ合衆国で公開される。当初本映画はR指定(17歳以下は保護者同伴が必要)作品となっていたが、製作サイドがモーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)に4回も再審査を要請した結果、PG-13(13歳以下が鑑賞する際に保護者への注意を喚起する)作品に引き下げられた[4]。
日本では2022年12月2日に公開[4]。
作品の評価
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映画批評家によるレビュー
興行収入
受賞歴
脚注
- ^ a b “Black Adam (2022)” (英語). Box Office Mojo. 2023年7月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “ロック様は楠大典!DC『ブラックアダム』日本版声優に杉村憲司・田中秀幸・内田真礼・榎木淳弥ら”. シネマトゥデイ. (2022年11月9日) 2022年11月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “ブラックアダム -日本語吹き替え版”. ふきカエル大作戦!! (2022年12月2日). 2022年12月2日閲覧。
- ^ a b Bangshowbiz (2022年10月19日). “『ブラックアダム』、当初はR指定だった”. Vogue Japan. コンデナスト・ジャパン. 2022年10月22日閲覧。