コンテンツにスキップ

和倉温泉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
和倉温泉
和倉温泉
温泉情報
所在地

石川県七尾市和倉町

和倉温泉の位置
和倉温泉の位置
和倉温泉
和倉温泉の位置
和倉温泉の位置
和倉温泉
座標 北緯37度5分12秒 東経136度55分6秒 / 北緯37.08667度 東経136.91833度 / 37.08667; 136.91833座標: 北緯37度5分12秒 東経136度55分6秒 / 北緯37.08667度 東経136.91833度 / 37.08667; 136.91833
交通 鉄道: JR西日本和倉温泉駅
バス: 北鉄能登バス能登島交通和倉温泉BT」、加越能バスわくライナー「和倉温泉観光会館」
車: 能越自動車道和倉IC
泉質 塩化物泉
ナトリウムカルシウム
泉温(摂氏 89.1 °C
湧出量 約2,618 t/日
(約1,600 L/分)
pH 7.66
液性の分類 弱アルカリ性
浸透圧の分類 高張性
宿泊施設数 22[1]
総収容人員数 9,171 人/日
年間浴客数 102.2万
統計年 2005年平成17年)
外部リンク 和倉温泉~わくらづくし~(和倉温泉観光協会/和倉温泉旅館協同組合)
テンプレートを表示

和倉温泉(わくらおんせん)は、石川県七尾市和倉町に位置する温泉である。

温泉街

[編集]

能登半島東側の七尾湾南岸に温泉旅館・ホテルが並び、温泉街を形成している。

2024年1月1日の能登半島地震発生時点では宿泊施設22軒(和倉温泉旅館協同組合加盟は21軒[2])と総湯などがあり、宿泊客が帰途についた後は全館が休業したが、同年3月26日には総湯が利用できるようになった[1]。同年5月3日には旅館「花ごよみ」が、復旧要員以外の観光客受け入れを地震後の和倉温泉では最初に再開した[2]

4月と8月には花火大会[3]、6月の第二週末には能登よさこい祭り[4]など各種イベントが開催される。

能登観光の玄関口でもある。東にやや離れて七尾の中心市街地能登島と結ぶ能登島大橋がある。

宿泊施設

[編集]

【和倉温泉旅館協同組合加入旅館】 ◎和倉温泉5号8号10号13号源泉使用

【和倉温泉旅館協同組合、以外の宿(和倉の源泉は引湯していない)】

  • 青海荘
  • HOTEL α-1能登和倉
  • 岡田屋
  • 過雁荘
  • コンドミニアムスイート和倉
  • みかさホテル和

泉質

[編集]

和倉には弁天崎源泉公園と旅館「加賀屋」の前に四つの源泉がある[6]ナトリウムカルシウム塩化物泉弱アルカリ性(泉源によっては中性)高張性高温泉。無色透明だが塩分は非常に強く、よく温まる。神経痛や関節痛、腰痛などに効能が高い。 湧出量は、約2,618 t/日(約1,600 L/分)。泉温89.1度。

歴史

[編集]

平安時代に遡る開湯伝説がある。地名の和倉とは「湧く浦」、つまり湯の湧く浦(入り江)であり、海の中から発見された[7]。そのため、潮が退いている時でないと湯を利用することができなかったが、近世には七尾城主の畠山氏加賀藩前田氏によって温泉が整備され、共同浴場が置かれた。

温泉地として本格的に開発されたのは明治時代になってからであり、第二次世界大戦後になって交通アクセスの向上に伴い、温泉街も大規模化した[7]高度経済成長期に入ると能登観光ブームが湧き起こり、その後七尾線電化に伴い特急列車乗り入れが始まり、宿泊客が急増した。

一時は、同じ石川県内の片山津温泉や隣県である福井県芦原温泉と同じく歓楽街的な要素を持っていたが、今日その傾向は薄く、『旬刊旅行新聞』が主催する「日本のホテル旅館100選」にて「日本一の旅館」と言われる加賀屋の影響もあって、各旅館とも高級指向を全面に打ち出している。県内温泉地では、山代温泉と宿泊客トップを競う形となっている。

2007年に発生した平成19年能登半島地震2024年に発生した令和6年能登半島地震で大きな被害を受けた。後者では旅館に源泉の湯が届かなくなっていたが、配管を修理し、1月16日に配湯の復旧がなされた[8]

沿革

[編集]

交通アクセス

[編集]
毎年6月に行われる能登よさこい祭り(画像は平成18年(2006年)まで開催していた「能登よさこい・キリコ祭り」の画像。現在は能登よさこい祭り単独で開催。
鉄道
和倉温泉駅JR七尾線のと鉄道七尾線)下車、車で5分・徒歩で25分。
バス
北鉄能登バス能登島交通和倉温泉バスターミナル」下車、徒歩5分。
新高岡駅高岡駅より加越能バスわくライナー「和倉温泉観光会館開かれた
大阪駅京都駅金沢駅より西日本JRバス北陸道グラン昼特急号「和倉温泉」下車。
能越自動車道 和倉ICから石川県道47号七尾能登島公園線経由で5分。

周辺施設

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 能登地震で被災の和倉温泉、日帰り入浴「総湯」営業再開…「やっと広いお風呂でくつろげる」読売新聞オンライン(2024年3月26日)2024年5月4日閲覧
  2. ^ a b c 和倉の旅館、本格営業 花ごよみ修繕完了、一般客受け入れ北國新聞DIGITAL(2024年5月4日)同日閲覧
  3. ^ 4月:和倉温泉北國春花火大会/8月:和倉名物三尺玉北陸中日夏花火 能登半島和倉温泉 わくらづくし(2024年5月6日閲覧)
  4. ^ 能登よさこい祭り公式ホームページ(2024年5月6日閲覧)
  5. ^ a b 加賀屋グループ公式サイト(2024年5月6日閲覧)
  6. ^ 和倉、温泉出た!宝仙閣、震災後初めて湯の町復活へ一歩”. 北國新聞 (2024年2月1日). 2024年2月1日閲覧。
  7. ^ a b 『全国温泉大事典』(1997年12月18日、旅行読売出版社)478ページ
  8. ^ 石川・和倉温泉、湯けむり再び立ち上る…源泉は無事と確認 宿泊施設は被害大きく営業再開の見通し立たず”. 東京新聞 TOKYO WEB (2024年1月17日). 2024年1月17日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i 和倉温泉の歴史 宝仙閣(2024年5月6日閲覧)

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]