カスタマーレビュー

2015年3月30日に日本でレビュー済み
種田山頭火が典型例の人として頻繁に出てきます。
幼いころに彼が負った精神的なショック、愛着対象となる母の死体を目の当たりにするショックが、後の放浪と回避の人生の起源になったとのこと。

愛着パターンというものがあり、本書には自己診断のテストがついています。

愛着パターンには、「不安型」と「回避型」というパターンもある。

回避型になると、そもそも無欲であり、無関心であり、どこかすべて他人事のように感じてしまう。
また、結婚などで親になったり、社会的立場に立つなど、責任を負うことをいやがる。

原因は、自分の頭の中で考えた、空想上のネガティブなパターンから「逃げたい」と思うことである。

現実は空想しているほどネガティブパターンばかりでもなかったりするにもかかわらず、空想に負ける。

理想が高く、思い通りに事が運ばないと「やっぱりだめだ、これしかできなかった」と、理想の高さゆえに現実を過小評価する。
こういう失敗体験が回避に拍車をかける。

暴露療法といって、何度もその事態を想像し、客観的に感じるための治療法が有効との事。エクスポージャーとも言う。

マインドフルネスという治療法も有効との事。呼吸でリラックスし、今、ここに自分が存在し、在ること自体を心地よく感じるためのリラックス法との事。
認知行動療法などで「あれもまちがってる」というような矯正していく治療法よりも、心理面や理解の速度にプラスに働くことが記載されていた。

ボランティアや、弱い者の世話をすることも回避からの脱却につながるとの事。
愛着というものが、相互関係によるものだから、貢献することで、心に変化が生まれることもあるとの事。

思い描くネガティブな状態よりも実際はマシなこともある、
結果に左右されすぎないゆとりを心に持ち、
新しいこと、やった方が自分にとって良い事をやるのが良いという立場から書かれているようでした。
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