カスタマーレビュー

2024年7月6日に日本でレビュー済み
これまでの教科書は、多量で概括的・網羅的な内容の一方的な受容が求められ、授業での教師の手助けがあることが前提の単なる重要用語や専門用語の羅列がほとんどで、生徒のやる気や関心を削ぐものばかりでした。 
 しかし、国史教科書は、全体を通して生徒が主体性をもって思考するための工夫が凝らされています。内容深いコラムや図表は、知識の整理と理解を助け、長期的な記憶の定着に繋がります。また、光と影をバランスよく配置しているので、問題を意識し自分なりの歴史像や社会像を形成する力を身につけられます。工夫を怠ることで陥りがちな暗記科目としての社会科を克服しています。
 この一冊で難関校入試レベルまで対応しているので、参考書は不要です。「政権担当者・出来事対照表」は、歴史のタテの流れを整理するのに役立ちます。この表の人物が軸なので、すべて頭に入っていれば通史はほとんど理解できたと言えると思います。巻末の地図は地図問題対策になります。時代や出来事ごとの地図を該当する本文と照らし合わせると流れを把握しやすいです。「日本美術図鑑」はフルカラーで大きく載っているので資料問題の対策に活用できます。もちろん本文中の資料も豊富です。資料集もほとんど必要がなくなります。

 サイズはA5判と持ち運びに便利です。通学時にもサッと取り出して勉強できます。机の上に広げても場所をとりません。 また、一般的な小説や書籍と同様に縦書きが採用されているので、歴史をひとつの物語として読むことができます。
 自国の歴史を学ぶことは、知識、能力、態度などの統一的な育成により公民的資質の基礎を養う重要なことであり、国家を形成する望ましい成員の育成に直接的に携わることです。 
 多くの中学生に、この教科書で歴史を学んで欲しいと思います。
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