第66回グラミー賞にサプライズで登場したセリーヌ・ディオン。2022年に難病のスティッフ・パーソン症候群(SPS)を公表して以来、彼女にとって初めてのアワードとなった。5度のグラミー受賞を誇るセリーヌは、年間最優秀アルバム賞のプレゼンターとして息子のレネ・チャールズ・アンジェリルとともに登壇。ヴァレンティノ(VALENTINO)によるエレガントなピンクのシフォンドレスにキャメルのコートを合わせ、ティファニー(TIFFANY&CO.)のジュエリーを纏い、トロフィーをテイラー・スウィフトに手渡した。
会場のゲストたちからスタンディングオベーションで迎えられた彼女だが、舞台裏でも温かい歓迎を受けたようだ。ある関係者が『ピープル』に「セリーヌにとって素晴らしい夜でした。調子も良く、このような機会を持ち続けることができればという希望になりました」「誰もが彼女と挨拶をしていました。オプラ(・ウィンフリー)とすばらしい時間を過ごし、スティーヴィー・ワンダーとは一緒に歌いました。ヴィクトリア・モネも彼女に声をかけており、みんなが歓迎の意を示していました」
彼女のスタイリングを手がけたロー・ローチもまた、インスタグラムにツーショットを投稿し、喜びを綴っている。「我らがクイーンの衣装を再び手がけることができたうえ、さらに彼女は健康そうでハッピーでした。私にとって喜びでした! この宇宙がいつでも守護者となり、そして与えるのです。セリーヌ、勝利の瞬間を共有させてくれてありがとう」
闘病を公表した際、「残念ながら、痙攣は私の日常生活のあらゆる面に影響を及ぼし、時には歩くときに困難を引き起こし、声帯を使って慣れたように歌うことができません」と明かし、ツアー日程をすべてキャンセル。スポットライトから遠ざかっていたセリーヌだが、先日には自身の闘病を記録したドキュメンタリー「I Am: Céline Dion(原題)」を制作中だと発表した。同作はアイリーン・テイラーがメガホンを取り、Amazonプライム・ビデオで配信される。
Text: Tae Terai