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セリーヌ・ディオン / Celine Dion

1968年3月30日、カナダ・ケベック生まれの歌手。音楽家の両親のもと、14人兄弟姉妹の末っ子として育つ。母語はフランス語。幼少期から両親が経営するピアノバーでパフォーマンスを披露するなど、歌の才能を発揮していた。 12歳のとき、母親と兄弟の協力を得て初のシングル曲を制作。兄がテープをカナダの音楽プロデューサー兼マネージャー、ルネ・アンジェリル(のちにセリーヌと結婚)に送ったところ、歌声に感銘を受けたルネがセリーヌのマネージメントを決意。1981年、ルネは自宅を抵当に入れて制作資金を調達し、ファーストアルバム『La voix du bon Dieu』をカナダでリリースした。その後、フランスでのゴールドディスク獲得などを経て、1987年にリリースしたアルバム『Incognito』がカナダでヒット。1988年には音楽コンテスト「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」で優勝するなど、国際的な認知度を高めていく。 それまでリリースされた楽曲はすべてフランス語だったが、英語の猛特訓を経て、1991年、初の英語作品となる『ユニゾン』を発表。同年、ディズニーアニメ映画『美女と野獣』の主題歌で、ピーボ・ブライソンとのデュエット曲「ビューティー・アンド・ザ・ビースト〜美女と野獣」が、初の世界的ヒットを記録。以降、アルバムはヒットを重ね、1997年、映画『タイタニック』の主題歌『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』の大ヒットで人気を不動のものにする。同曲はアカデミー賞主題歌賞、グラミー賞の最優秀レコード受賞ほか各アワードを総なめにし、世界的な名声を得た。全世界での総売上は2億枚を超えており、世界の音楽史上最も売れたアーティストのひとりである。 1994年、デビュー当時からマネージャーとしてセリーヌを支え続けた26歳年上のルネ・アンジェリルと結婚。不妊治療を経て、2001年に長男を出産。2010年、体外受精で授かった双子の男の子を42歳で出産した。2016年、がん闘病生活の末、夫ルネが他界。2019年6月、2003年から続けていたラスベガス「シーザース・パレス」での定期公演が千秋楽を迎え、16年の歴史に幕を閉じた。本公演はラスベガス定期公演史上、歴代1位の収益、動員数、公演数を記録している。